水のコラム
風呂のお湯が出ない時にまずチェックするべきポイントとは?
お風呂のお湯が出ないトラブルが起きた場合、どうしたらよいでしょうか。チェックしておきたいポイントがわかっていれば、突然のトラブルにも首尾よく対処できますよね。
この記事では、バスルームのお湯が出ない時に考えられる原因や、対処法を説明します。もしもの時に備えておきましょう。
風呂のお湯が出ない時にまずチェックするべきポイントとは?
バスルームのお湯が出ない時にチェックすべきポイントを4つ紹介します。
■水道から水が出るか
水道から水も出ないという場合は、原因は水道にあると考えられます。水の元栓が閉まっていないか、断水中ではないか、水漏れがないかなどもしっかりチェックしておきましょう。
■ガスコンロが使えるか
水は出るがお湯は出ない場合は、ガスが来ていない可能性も考えられます。ガスコンロが使用できるかどうかを確かめましょう。
ガスメーターが点滅していないかも確認してみてください。ガスの使用に異常の疑いがある、地震や台風などで揺れたなどの理由で、ガスメーターが危険を察して自動でガスを止める場合があります。
■給湯器のチェック
水やガスが原因ではないのなら、給湯器に問題があるケースも考えられるでしょう。給湯器を確認する際には、「ブレーカーが落ちていないか」「給湯器のリモコンのスイッチは入っているか」「コンセントは入っているか」「設定温度は低くなっていないか」を一つずつ確かめてください。
■給湯器の表示を確認
給湯器のリモコンにエラー番号が表示されている場合、エラー番号から問題を特定できるかもしれません。取扱説明書をよく見て、エラー番号の原因と対処方法を調べてみましょう。
加えて、アパートやマンションなどの賃貸住宅に住んでいる人は、1日に使えるお湯の量が決まっている場合もあります。とくに、電気温水器を利用している物件では、ある程度の量に達するとストップすることがあるようです。
また、賃貸住宅でお湯が出なくなったときは、自分で判断して動くことのないようにしましょう。大家さんや管理人さんに相談することをおすすめします。
風呂のお湯が出ない時に考えられる原因と対処法
ここでは、バスルームのお湯が出ない4つの原因と対処法について取り上げます。
■水道が原因となる場合
水道に原因があるといっても、その要因はさまざま。断水や水道管の凍結、水道管の劣化などが挙げられるでしょう。
その中には自分で対処できないものもありますが、水道管の凍結は自分で対処できます。冬の寒い時期に起こりがちな水道の凍結。外の気温がマイナス4度以下になると、水道管の凍結や破損が多く発生しやすいといわれています。
そのため、冷え込んでいる日にバスルームのお湯が出ない場合は、水道管が凍結しているのかもしれません。水道管が凍結してしまった場合には、蛇口付近や凍結部分にタオルを被せて、ぬるま湯をかけてみましょう。
水道管が破損してしまう危険があるため、熱湯ではなく、必ずぬるま湯をかけるようにしてください。ぬるま湯をかけ終わったら、水気を残さないように、乾いたタオルで水気を拭き取るようにしましょう。
■水栓器具の故障の場合
お湯と水が同じ蛇口から出る混合水栓の場合、蛇口の操作で温度調整を行なっています。しかし、温度を調整しているバブルが故障してしまうと、調整が上手くいかなくなり、お湯が出なくなってしまいます。
このような水栓器具の故障が見られる場合には、蛇口の交換が必要です。業者を呼んで対応してもらいましょう。
さらに、家全体のお湯が出ない場合には、給湯器に問題があると考えられます。給湯器の問題として考えられるのは、電気トラブルや、フィルターのゴミ詰まり、給湯器の寿命、故障などです。
電気トラブルが起きた場合には、給湯器のコンセントを抜いて10秒ほどしてから差し直してみてください。再起動させ、お湯が出るようなったら再び使用可能です。
■給湯器の水抜き栓のフィルターのゴミ詰まり
給湯器には、フィルターが付いています。しかし、手入れをしていないとゴミが詰まってお湯の出が悪くなってしまったりすることも。お湯の出が悪くなった時には、水抜き栓のフィルター掃除をしてみてください。
掃除する前には、まず水抜き栓から出る水を受け止める容器を用意し、給水元栓を閉めてください。次に、台所やバスルームなどお湯が出るすべての給湯栓をあけましょう。その後、水抜き栓を反時計回りに回して外し、フィルター部分をブラシなど使って水洗いしてください。きれいに掃除したら、水抜き栓を元通りに取り付けていきます。すべての給湯栓を閉め、給水元栓を開けて水漏れがないかをチェックしましょう。
フィルターの掃除をした後にお湯が出るようになったら、ゴミの詰まりが原因だと思われます。しかし、それでもお湯が出ないようなら、給湯器の故障または寿命が考えられるでしょう。
一般的に給湯器は、7〜10年が寿命だといわれています。その年数にも満たず、お湯が出なくなった場合には故障の可能性も考えられます。自分で解決するのは難しいため、業者を呼んで給湯器の状態を見てもらうことをおすすめします。
■ガスが原因となっている場合
お湯が出なくて、ガスコンロも使用できないという場合には、ガスの元栓が閉まっていたり、メーターが遮断されていたり、プロパンガスの残量が少なかったりという原因が考えられます。ガスの元栓が閉まっている場合、当然ながらお湯を使用できない状態です。
しかし、引っ越したばかりの人や、こまめに元栓を閉める習慣のある方でない限り、起こりづらいかと思います。
また、ガスメーターを見るとメーターが遮断されているかを確認できます。ガスを長時間使用した場合や、ガス圧の低下、大量のガス漏れや地震や台風などの災害時などは、メーターが遮断されることがあるでしょう。そのような時は、ガスメーターに備え付けられている復旧作業を行ってください。
プロパンガスが使用している方であれば、残量が少なくなってお湯が出なくなることが考えられます。ガスの量が少なくなっていたら、ガス会社に連絡して早めに交換してもらいましょう。
風呂のお湯が出なくなった際に注意するべきポイント
バスルームのお湯が出なくなると、パニックになってあれこれ触ってみたりしたくなるもの。しかし、決してやってはいけない行いや注意ポイントもあります。
ガス給湯器を使っている人であれば、ガスの匂いがしないか確認しましょう。万が一、ガスの匂いがしたなら、ガス漏れしていることも考えられます。爆発や着火の恐れがあるので、給湯器を絶対に使用しないようにしてください。
まずは、窓を開けるなどして換気しましょう。この際に、換気扇や電気のオン・オフは静電気の原因となるので控えてください。その後、ガスの元栓を閉めて給湯器メーカーや業者に連絡します。
決して自分で何とかしようとはしないでください。
まとめ
風呂のお湯が出ない時は、慌てずに水道・ガスコンロ・給湯器・給湯器の表示をすぐにチェックしましょう。中には自分で簡単に対処できるトラブルもあります。何が原因かを突き止めるだけでも対応しやすくなるので、一つずつ確認してみましょう。
しかし、ひとりで処置しようとするがあまり問題が悪化することも考えられます。難しいと感じた場合は、すぐに業者を呼んで対処してもらいましょう。
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