水のコラム
停電で水が出ない!断水が起きる原因や備えておくべき準備とは?
近年は大きな災害が相次ぎ、各地で停電が起きるなどのトラブルも起きています。水道と停電は関係ないように思えますが、停電が起きたときに断水してしまうことがあります。
今回は停電で水が出なくなってしまう原因や対処法、停電による断水に備えて今のうちからしておきたい準備について解説します。
停電で水が出なくなる2つの原因
電気と水道は関係ないように思えますが、どうして停電で水が出なくなることがあるのでしょうか。
その2つの原因を解説します。
1. 給水方式が貯水槽方式か直結増圧方式になっている
給水方式は大きく分けて直結直圧方式・貯水槽方式・直結増圧方式の3つがあります。
戸建て住宅の場合は直結直圧方式となっていて、水道管の本管から直接家庭の水道管に繋がっているため、停電で断水になる心配はありません。
ただ、マンションなどの集合住宅の場合、多くが貯水槽方式か直結増圧方式という給水方式になっています。この2つの方式は各戸に水を届けるために電力を使っているため、停電になってしまうと水が止まってしまいます。
2. オール電化住宅である
近年オール電化にするご家庭が増えています。オール電化の戸建て住宅であれば、水の供給自体が止まることはありません。ただオール電化の場合、水が供給されてもお湯を作るためのエコキュートが停電により機能しないためお湯を出すことができなくなります。
エコキュート内にお湯が残っている限りはお湯を出すことができますが、エコキュートに残っているお湯は飲料には適していないため、飲用には向いていません。
停電で水が出ないときの対処法
停電で水が出なくなってしまった場合の4つの対処法を解説いたします。
対処法1. 給水所から水をもらう
停電によって水が出なくない状態が長期間続いた場合は、給水所から水をもらって運びましょう。停電や断水が起きると仮設水槽や給水車によって給水が行われます。
どこに仮設水槽があるかや給水車がくるかは、水道局のホームページで確認できる場合がありますので、事前に調べておくと安心です。水を入れるポリタンクや、重い水を運ぶ台車などは災害用として用意しておきましょう。
対処法2. 蛇口はすべて閉めておく
断水してしまうと、どこからか水が出ないかと家中の蛇口を開いてしまうかもしれません。断水している間は水が出ることはないのですが、停電が解消されれば開いている蛇口からは水が出てきます。
停電はいつ解消されるかわからず、突然水が供給されるため、蛇口を開いていると家中の蛇口から水が出てしまいます。家中が水浸しになってしまっては大変ですから、必ず蛇口は閉めておきましょう。
対処法3. 断水中のトイレはバケツで流す
台風などの災害が迫っている場合、浴槽にお湯を溜める方が多くいます。トイレを流すときは、浴槽に溜めたそのお湯を使いましょう。
ただ地震や水害で排水管自体が壊れているときは、水を流すと汚水が逆流してしまう可能性があります。
汚水が逆流すると大変ですし、集合住宅の場合はほかの家にも被害が及んで大きなトラブルに発展するおそれがあります。地震や水害の場合は、まず排水管に問題がないかを確認できるまでトイレの使用は控えましょう。
対処法4. 水を使わない工夫をする
普段当たり前のように水やお湯で食器を洗っていますが、断水中は食器を洗うこともできません。食事をするとはお皿にラップを巻いたり、紙皿を使用するようにしましょう。また手が汚れそうなときは、ゴム手袋をして手を洗う回数を減らすなど、極力水を使用しない工夫をしましょう。
停電時の断水に備えて今できること
停電はいつ起きるかわかりません。万が一断水したときのために日頃から備えておくことが大切です。
台風や大雨など予測できる災害のときは、浴槽にお湯を溜めておきましょう。断水になっても生活用水として使用することができます。また普段から飲料用の水を備蓄しておくことも大切です。
飲用水は1日に1人3Lあればよいといわれています。ペットボトルで用意しておくのもよいですし、いざというときに備えてウォーターサーバーを設置しておくのもおすすめです。
断水はいつまで続くかわからないため、断水中は極力水を使わないようにすることをおすすめします。携帯トイレがあればトイレの水を流す必要がありません。
また、ウェットティッシュや除菌ジェル・スプレーがあれば手洗いや汚れたものを綺麗にするときに使用する水を減らせます。防災グッズとして日頃から用意しておくと安心です。
赤ちゃんがいる場合はミルクを作るためにお湯が必要になることがあります。卓上コンロや固形燃料があればお湯を沸かすことができますので、念のため用意しておきましょう。
断水時の備えをしておけば安心
災害が起きないにこしたことはありませんが、いつどんな災害が起きるかわかりません。いざというときでも安心して過ごすためには、普段からの備えが大切です。災害に備えて水を備蓄しておきましょう。
また、停電で断水が起こる前に蛇口の点検を行っておきましょう。蛇口の締まりが悪い場合は、部品の経年劣化などが考えられます。ご自分で部品の交換などは行えますが、下手に分解すると壊れてしまい蛇口そのものを交換しないといけないことになり得ます。不安な方は弊社にご相談ください。知識が豊富なスタッフがご対応いたします。
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