水のコラム
庭への水道設置にかかる工事費用や注意点を詳しく解説
庭への水道設置を検討しているものの、どれくらいの費用を用意すればよいのかわからずお困りの方は多いかもしれません。一般に、水道設置の費用は配管の長さや設置する水栓の種類によって異なりますが、相場を知ることは大切です。ここでは、名古屋の「水道職人」が、水道設置にかかる費用、水道設置の際の注意点についてご紹介します。見積りを依頼する前に、水道設置工事の費用に関する情報を頭に入れておきましょう。
庭に水道を設置するのにかかる費用
水道設置にかかる費用の相場と、工事費用を抑えるポイントをご紹介します。
・新たに給水管を引き込む場合は30~50万円
ご自宅に新たに給水管を引き込む場合、工事費用として30万円~50万円程度がかかります。給水管を引き込む工事では、自宅と公道にある水道本管までの距離や、水道本管が設置されている場所の深さ、アスファルトの撤去にかかる労力に応じて費用が変化します。
また、給水管の引き込み費用に加え、別途水道負担金が発生する場合があります。なお、水道負担金は市区町村により異なります。
・配管の移動は3万円 増設は5万円程度
今ある配管を移動させるだけの工事の場合、3万円程度の費用で工事が可能です。ただし、新たに蛇口や水受けを設置する場合、それらの費用が別途かかります。配管の増設作業では、蛇口や水栓、水受けの設置、配管工事などを行うため、工事費用は5万円ほどかかります。また、これらの費用に加え、工事の過程で出る廃材の処分費用や運搬費用が2万円ほどかかります。
もちろん、工事費用は配管の長さや工事の規模などにより大きく変化しますので、見積り時の金額が相場より上がることも多々あります。
・蛇口の種類によっても費用は変わる
庭への水道設置にかかる費用は、設置する蛇口の種類によっても変わります。庭に設置する蛇口は「散水栓」と「立水栓」の大きく2つに分けられます。
散水栓は地面に埋め込まれた蛇口で、 比較的工事が楽なので設置費用は安めです。配管から近い場所に散水栓を設置する場合は2万円程度、配管工事も込みだと7万円程度で設置できます。
一方、立水栓は蛇口を地面からある程度高さのある場所に設置するため、散水栓よりも設置に手間がかかり、工事費用が少し高めです。配管工事も含めると計11万円程度の費用がかかります。
・給水管と排水管を地面に埋め込まなければ工事費用が抑えられる
水道設置の際に給水管と排水管を地面に埋め込まなければ工事費用を抑えることができます。さらに、今後水道の設置場所を変更する機会があった場合も、水道管をむき出しにしておくことでコンクリートを撤去する費用を削減できるので、工事費用が安く済みます。
そのため、将来的にライフスタイルの変化により水道の設置場所を変更する可能性がある場合は、配管はコンクリートで埋め込まず、地上にむき出しの状態にしておくのがよいでしょう。
・配管の長さを短くすることで費用を削減できる
配管工事では、配管の長さに応じて工事費用が大きく変化します。そのため、工事費用を抑えたいのであれば、なるべく配管の距離が短くなるよう設置場所を選ぶべきです。
庭への水道設置を行う際の注意点
ご自宅の庭に水道を設置するなら、費用だけでなく次の点に注意することも大切です。
・使い勝手のよい場所に設置する
水道設置において最も重要なことは、使い勝手のよい設置場所を見つけることです。何となく設置場所を決めてしまうと、水道が邪魔で駐車できない、花壇から遠く花の水やりに不便、といったことに後から気づく場合もよくあります。このような問題が生じると再度工事を依頼することになってしまうかもしれません。設置場所を決める際は、あらゆる状況をシミュレーションし、吟味する必要があります。
また、家族の合意を得ず、独断で設置場所を決めることも避けるべきです。ご自身だけで設置場所を決めてしまうと、家族にとって不都合な場所であることに気づくことができません。そのため、その家に住む家族全員で話し合い、最もよい水道の設置場所を探ることが大切です。
・散水栓と立水栓のメリット・デメリットを理解しておく
上述のとおり、散水栓と立水栓はそれぞれ工事費用が異なります。さらに、それぞれにメリット・デメリットがありますので、これらを理解して選ぶのがよいでしょう。
たとえば、コストを抑えたい、スペースを節約したいという方におすすめなのは散水栓です。散水栓は地面に埋め込まれたタイプの水栓で、使わないときは蓋をしておけるので邪魔になりません。また、立水栓に比べ工事費用が安く済みます。
ただし、地面に埋め込まれているため、使用する際はホースが必須です。気軽に手を洗ったり、庭に水を撒いたりすることができないため、少し使い勝手が悪く感じることもあるでしょう。また、地面に蛇口があるため、土や泥などが付着して汚れやすいのもデメリットです。
一方、使い勝手のよさを重視する方におすすめなのは立水栓です。立水栓は地面から蛇口まである程度高さがあるため、バケツに水を溜めたり、手を洗ったりすることができます。また、散水栓のように汚れが付着してしまうこともなく、清潔に保ちやすいのも魅力です。
しかし、工事費用はかさみます。加えて収納ができないため、設置場所を間違えると邪魔になってしまう恐れがあります。このように、散水栓と立水栓にはそれぞれ異なる特徴があるので、自身の家の環境に応じて選ぶようにしてください。
正確な工事費用は見積りで決定する
水道を設置する際は、初めにどこに設置すべきかを考えることが大切です。なぜなら、工事費用は水道の設置場所によって変わってくるからです。工事費用は見積りにより決定します。設置場所の候補がいくつか見つかれば、一度見積りを依頼し、提示された費用を基に、再度どこへ設置すべきか検討してみてはいかがでしょうか。
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