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水のコラム

洋式より修理が難しい和式トイレのつまり解消法を構造の違いとあわせて徹底解説

2019年04月26日 つまりのトラブル

昨今、かなりの割合で洋式トイレが普及してきましたね。少し前までは和式か洋式か、といった論点だったものが、今ではウォシュレットがついているか否か、温便座になっているかどうかといった風に、洋式トイレになっている前提での話が主流になっています。

しかし、だからと言って和式トイレがもう絶滅してしまったのか、というとそうでは無いですよね。古いお家や公衆トイレなど、和式トイレはまだまだいたるところに残っています。

和式の方が好きだ、という人も多く、自宅は洋式だけど実家は和式、というような人も多いのではないでしょうか。

しかし、和式トイレを使う機会がないので、いざ詰まったら対応ができない、という人も多いと思います。そこで今回は、和式トイレのつまりの解消法についてお話ししていきましょう。

和式トイレと洋式トイレの構造の違いは大きく2つ

洋式トイレと和式トイレには同じ水洗式トイレでも構造に違いがあります。そして、この構造の違いによって洋式トイレの方が和式トイレよりもつまりやすくなっているのです。

そこでまずは、和式トイレと洋式トイレの構造の違いについて、大きなポイントを2つ見ていきましょう。

・洋式トイレの方が流すのに水が多く必要
あまり知られていませんが、洋式トイレを流す際には和式トイレで流す際よりも多くの水が必要となっています。というのは、洋式トイレの構造に理由があります。

和式トイレは、便座の下で排水路が水平に折りたたまれるような形で設置されています。そのため、水は流した勢いそのままに排水路を流れていきます。

それに対して洋式トイレは、便器の中に溜まっている水(封水と言います)の奥で、排水路がくの字型に上に向かって曲がっているため、一定量の水を流さなければ排水路の下がった部分に排水が溜まってしまうのです。

ということは、水流の勢いや量が足りず、排水や便がここに溜まってしまうようなことがあれば容易に詰まってしまいます。

・和式トイレの方が排水路は太い
排水路の構造が違うため、洋式トイレはどうしても排水路の太さを削ることになってしまっています。

排水路が狭い、すなわち便や排水の通り道が狭いということは、それだけつまりやすいということですよね。

和式トイレのつまり解消法

さて、和式トイレは洋式トイレと比べてつまりにくいという話をしてきましたが、だからと言って全くつまらないというわけではありません。あくまでも相対的につまりにくいというだけです。

・トイレットペーパーを流しすぎた場合はお湯を注ぐ
トイレットペーパーを流しすぎて詰まった場合には、トイレットペーパーを溶かしてしまえばつまりが解消されることがあります。

少し待ってみてもなかなか溶けない、という場合にはお湯を注ぐことでより早く溶かすことができます。

しかし、あまり高温のお湯を流し込むと便器自体が破損する可能性がありますので、ぬるま湯程度の温度にしておくことをお勧めします。

・ラバーカップを使うのが簡単
ラバーカップ、ズッポン、チュウポンなどなど、呼び方は様々ありますが、こちらを使うのが一番手っ取り早いかもしれません。

排水口にゆっくりと押し付けて勢いよく引っ張る、という動作を繰り返すのですが、この時にもいくつか注意点があります。

ひとつめの注意点は、水の量です。ラバーカップは水が十分に溜まっている状態で使用しないと、本来の効果を発揮することができません。そのため、便器の中に溜まっている水が少ないなと思ったら、少し水を汲み足してあげましょう。

逆に、水の量が多すぎると、ラバーカップの使用中に汚水が溢れ、飛び散る可能性があります。そのため、溜まっている水が多いと思った場合には汲みだすようにしましょう。

ふたつめは、ビニールシートや雑巾などで蓋をしてから実施するということです。そのままラバーカップを当てて掃除を始めると、周囲に汚水が飛び散る可能性が非常に高いです。

そのため、便器にビニールシートなどを被せ、ラバーカップが通るだけの穴だけを開けて実施するようにしましょう。

・トイレ用強アルカリ性洗剤をはじめとした薬品の使用
ホームセンターなどに行くと、トイレ用の強アルカリ性洗剤などが市販されています。これらの薬品を使ってもいいでしょう。

しかし、これらの薬品は汚れにとってもそうですが人体にとってもあまりいいものではありません。なので、使用する際にはゴム手袋やマスク、場合によっては保護メガネなども着用してしっかりと防護した上で触れないように使用するようにするといいでしょう。

改善しないつまりは業者に相談する

このように、和式トイレがつまってしまった際の対応というのはいくつかの種類があります。しかし、これらの対応をしてみてもトイレがなかなか流れるようにならないという場合もあります。

そういった場合は、つまりが激しい場合や、つまり以外の原因でトイレが流れないという可能性もあります。

水道関係を家庭で全て触るのはなかなか難しいところもあるので、専門の業者に調査を頼むことをお勧めします。ですが、簡単な対処法を覚えておくことで、いつトイレがつまっても慌てずにすみますよ。

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