水のコラム
冬場は水道管の破裂に要注意!ご自身でできる予防法を3つ紹介
冬になって気温が下がってきたときに注意したいのが水道管の破裂です。
水道管が破裂すると水漏れが発生し、住宅に大きな被害を出してしまうおそれがあります。アパートなどの集合住宅の場合は自宅だけでなく、階下の部屋にまで被害が及んでしまうこともあります。そのため、冬場は水道管の破裂に注意することが大切です。
ここでは水道管が破裂する原因や、その予防法、対処法を紹介します。
水道管が破裂する3つの原因
水道管が破裂する原因は大きく分けて3つあります。
複数の原因が重なるとそれだけ破裂のリスクも高くなるので注意しましょう。
・原因1. 地上の気温が−4℃でリスクが高まる水道管の凍結
水道管が破裂する原因のなかで、冬場は特に注意したいのが、水道管の凍結です。
水は凍ると液体のときより体積が約9%大きくなるため、水道管を内部から圧迫してひび割れや破損を起こしてしまう可能性があります。
水が氷になり始めるのは気温が0℃になってからですが、水道管は地下を通っているので、地上の気温が0℃になったくらいでは凍結する心配はありません。
しかし、気温が氷点下になると水道管まわりの温度も下がり、凍結の可能性が出てきます。
目安としては、地上の気温が-4℃になると凍結リスクが高くなるので何らかの予防・対策を講じておく必要があります。
・原因2. 凍結と重なると大変!約10〜15年で始まる水道管の経年劣化
水道管は長年使っていると劣化が進み、破損が起こりやすくなります。
耐久年数は環境によって左右されますが、だいたい10~15年程度で劣化が始まると言われています。
水道管が劣化しているところに冬場の凍結が重なると破裂のリスクが一気に高まるので注意が必要です。
・原因3. 破裂の引き金になるおそれがある地震による揺れ
水道管は地下を通っているため、地震の揺れの影響を受けやすい傾向にあります。もともと経年劣化によって水道管が傷んでいたり、凍結しかかっていたりした場合、さらにリスクが大きくなり、小さな地震でも破裂するおそれがあります。
冬場の水道管の破裂を防ぐ3つの方法
冬場は水道管に負荷がかかりやすいので、破裂を防ぐための予防策を行っておきたいところです。ここでは、特に凍結による水道管の破裂を防ぐ方法を3つ紹介します。
・方法1. 気温が氷点下になりそうなら就寝前に水抜きをする
最も手っ取り早い方法は、水道管の水を一時的に抜いてしまうことです。
水道管は水が流れている間は凍りにくいため、水道を頻繁に使用する日中の凍結リスクは低めです。
逆に、住民が寝静まった夜間や早朝は水道管の中で水が滞ってしまい、凍結しやすい状態になります。
そのため、気温が氷点下になることが予想される日は就寝前に水抜きを行っておきましょう。
やり方は簡単で、水道の元栓を閉めた後、蛇口を開いて水道管の中に残っている水を出し切るだけです。最近はボタンひとつで簡単に水抜きできるシステムもあり、より楽に凍結を予防することができます。
・方法2. 厚手のタオルや保温材などを巻いて水道管を温める
露出している水道管に厚手のタオルや保温材などを巻いて物理的に温めるという方法もあります。水道メーターのボックス内に保温材を入れて温める方法も有効なので、夜間や早朝に水を使用するから水抜きできないという時はこちらのやり方を試してみましょう。
・方法3. 凍結しにくくするため水を細く出しておく
水が流れているうちは凍結しにくいので、水を細く出しておくという方法もあります。ただ、水を出しっ放しにしていると水道代がかさみますし、夜間に水が流れる音が気になって眠れないということもありますので、できれば他2つの対策で予防することをおすすめします。
水道管が破裂してしまったときの対処法3選
水抜きをうっかり忘れてしまい、水道管が破裂してしまったら、とにかく早急に対処することが大切です。自宅はもちろん、近隣宅に被害が及んでしまう前に応急処置を施しましょう。
・対処法1. 水漏れを防ぐために水道の元栓を閉める
水道管が破裂した時、真っ先にやらなければいけないのが水道の元栓を閉めることです。水さえ流していなければ破損した部分から水漏れすることもないので、被害を最小限に抑えることができます。
日常生活では水道の元栓を閉めることはあまりないので、普段から場所を確認しておき、元栓がしっかり閉まるかどうかもチェックしておきましょう。
・対処法2. 破裂箇所を確認し、可能なら応急処置を施す
水道の元栓を閉めたら、破裂した箇所を確認します。
地下を通る水道管が破裂した場合は対処の仕様がありませんが、もし手が届く場所に破裂箇所を見つけたら、タオルやテープなどを巻いて応急処置を施しましょう。
すでに水漏れしていた場合は周囲の水を拭き取っておくと住宅や家具が傷むのを防ぐことができます。
・対処法3. 破損箇所に手が届き、破裂が軽度であれば修理する
破損箇所が手に届く場所にあって、かつ軽度の破裂の場合は補修用のパテやテープを使ってご自身で修理することもできます。
パテで破裂箇所を埋めた後、上から補修テープをぐるぐる巻き付ければ耐久力がアップし、水漏れを防げます。
水道管が破裂したら業者に修理を依頼するのがおすすめ
軽度の破裂であればDIYで修理することも可能ですが、素人の作業だと耐久性に不安が残ります。また、破裂原因が凍結だけでなく経年劣化も関係していた場合、また別の箇所から破裂が発生する可能性もあります。
水道は毎日使用するものなので、安心・安全に使い続けることを重視するなら、業者にきちんと修理を依頼することがおすすめです。
水道局指定店である水道職人は様々な水道管トラブルに対応することが可能です。お困りの際には、お気軽にご相談ください。
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