水のコラム
家庭用井戸ポンプは大きく分けて2種類ある!メリットとデメリットも紹介【矢野】
こんにちは、水道職人の矢野です。
家庭用井戸ポンプをご存じでしょうか?
井戸というと、テレビなどで見たイメージで、井戸穴の中に桶を放り込み、紐を引いて水を汲み上げるタイプを想像する人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、現代では多くの場合井戸ポンプという装置を用い、井戸水の汲み上げを行っています
井戸ポンプは取っ手の部分を上下に動かすことで、井戸水を汲み上げることができるのです。
手動のものだけではなく、電動タイプのものもあります。
井戸水は災害時のライフラインの確保の面で、注目を集めているでしょう。
今回は家庭用井戸ポンプの種類や設置方法などについて解説をしていきます。
井戸について
井戸は現代でも使われていることがある、ライフラインです。
井戸には「浅井戸」と「深井戸」があり、それぞれに特徴があります。
浅井戸
浅井戸は10mほどの深度の井戸で、ガーデニングや家庭菜園といった、生活用水や飲用水以外の用途で使われることがほとんどです。
一定の水質基準を満たしている場合に限り、生活用水や飲用水としても使うことができます。
岩盤の掘削が不要のため、比較的安価で掘ることができる井戸です。
深井戸
岩盤よりも下にある水温が15度前後の水を汲み上げことができる、30m以上の深度がある井戸です。
水量が豊富で水質も安定している傾向にあり、生活用水としてはもちろん、飲用水としても使うことができます。
家庭用井戸ポンプの種類
井戸水を汲み上げるためには井戸ポンプの設置が必要です。
ただし、井戸ポンプの設置には、水質検査を行う必要と、井戸設備設置の届出が必要になります。
水質検査は個人では行わず、専門機関で行うようにしてください。
個人で検査した場合、正しい結果が出ない可能性があります。
自治体によって条件などが異なるため、自治体ホームページを確認しましょう。
名古屋市では「地下水採取規制の届出及び規制の手引き」が公開されています。
参考:名古屋市┃地下水採取規制の届出及び規制の手引き
手動の井戸ポンプ
手動の井戸ポンプは、取っ手の部分を上下に動かすことで、水を汲み上げることができます。
井戸ポンプにはピストンが付いており、取っ手を上に持ち上げるとピストンが井戸ポンプの中で沈んでいき、弁が開くでしょう。
ピストンが井戸ポンプの最深部に届くと、井戸ポンプ内の水はシリンダーの上に移動した状態になっています。
この状態で井戸ポンプの取っ手を下げることで、井戸ポンプ内の水が吐水口から出てくるのです。
電動の井戸ポンプ
電動の井戸ポンプは、電源を入れるだけで井戸水を汲み上げることができます。
井戸水を汲み上げる仕組みは手動の井戸ポンプと同じですが、電動の井戸ポンプの場合、人力ではなく電動モーターの力で動かすのです。
電動の井戸ポンプには「ジェット式」や「水中ポンプ式」、「エアリフトを用いた方式」などがあります。
井戸の規模や環境によって設置できる井戸ポンプが異なるため、設置をするときに水道修理業者などに相談をしましょう。
家庭用井戸ポンプのメリット・デメリット
家庭用井戸ポンプの設置は、メリットとデメリットを抑えた上で検討することがおすすめです。
家庭用井戸ポンプのメリット
①家庭用の井戸ポンプを設置すると、井戸水を使うことができるようになるため水道代の節約につながります。
井戸水は農業用水や営業用水にも使えるため、大量の水が必要な環境の場合、水道代の節約に大きく貢献するでしょう。
②井戸水は消毒処理が施されていないため、カルキ臭がしません。
飲用ができる井戸水の場合、天然の水の美味しさを味わえます。
③井戸水は季節によって水温が変わるということがありません。
水道水を冷たく感じる冬場でも、井戸水は一定の水温を保っているため、水温の低さに悩まされることがありません。
④井戸水があれば、災害時も水の確保に困ることがないでしょう。
電動の井戸ポンプを使っている場合、電気が止まると動かなくなってしまいますが、手動の井戸ポンプを使っている場合、いつでも井戸水を汲み上げることが可能です。
ただし、飲用に適さない井戸水を飲用することは、健康に影響を及ぼす可能性があるためお控えください。
家庭用井戸ポンプのデメリット
①井戸ポンプの設置は個人で行う必要があるため、設置費用が必要です。
また修理や交換、メンテナンスなど、すべて自己負担で行う必要があるでしょう。
家庭用井戸ポンプの設置には、掘削費用も必要です。
設置費用や掘削費用は、井戸の規模や井戸を設置したい環境によって異なります。
②井戸水の水質は基本的に保証されません。
家庭用の井戸ポンプを設置するときに水質検査を行いますが、常に同じ水質の井戸水が出続ける保証はないのです。
井戸水の利用中止勧告または命令が自治体や保健所から発行された場合、指示に従うようにしましょう。
③電動の井戸ポンプを設置する場合、自家発電機の準備があった方が良いでしょう。
電動の井戸ポンプは電動モーターが動かなければ使うことができません。
自然災害などで電気の供給が止まると使えなくなってしまうため、自家発電機の準備をしておくことで災害時にも安心できるでしょう。
④井戸水の量は実際に井戸を掘ってみないと分かりません。
そのため、生活用水として使うためには足りない量しか出てこない場合もあるのです。
井戸水の量が少ないときは、水道水も併用する必要があるため、水道料が発生します。
家庭用井戸ポンプの設置は業者への依頼が必要
家庭用井戸ポンプの設置には、井戸を掘る場所の選定、掘削、井戸ポンプの設置が必要です。
家庭用の井戸ポンプは、井戸水の供給量によって選ぶ必要があります。
井戸設備
井戸の掘削には多大な労力を要するため、個人で行うことは難しいでしょう。
水道修理業者などに依頼した場合でも、1日以上の期間を要する場合があります。
また井戸設備の工事を開始する前に、名古屋市の公害対策担当に「第27号様式」「井戸設備の位置図」「構造概略図」を提出してください。
井戸設備を変更する場合には、変更の届出が必要です。
参考:名古屋市┃地下水採取規制の届出及び規制の手引き
なごや水道職人への依頼
なごや水道職人では、家庭用井戸ポンプの設置や、修理・交換を承っております!
なごや水道職人は365日営業をしているため、お客様の都合に合わせて工事日を組むことができます。
井戸の掘削には数日を要する場合があるため、お客様が忙しい時期に行うことは難しいでしょう。
365日営業をしているなごや水道職人では、お客様のご予定を最優先に、工事の日程をご提案させていただきます。
またなごや水道職人では、お見積もりもお見積もり後のキャンセルも無料です!
24時間受付をしているので、家庭用井戸ポンプの設置を検討されている場合は、お電話でもWEBでも、いつでもお気軽にご連絡くださいませ。
家庭用井戸ポンプのメンテナンス
家庭用井戸ポンプの寿命は約10年ほどと言われています。
家庭用井戸ポンプは定期的なメンテナンスを施すことで、寿命を伸ばすことが可能です。
清掃や目視での自己点検、動作に違和感を感じたときは水道修理業者などへの点検・修理依頼などにより、家庭用井戸ポンプの損傷を予防することができるでしょう。
まとめ
家庭用の井戸ポンプは、災害時の水の確保や、水道代の節約に有効です。
ただし、井戸設備を好き勝手設置することは止めましょう。
名古屋市に届出を提出した後で、工事を開始するようにしてください。
家庭用井戸ポンプの寿命は約10年ほどと言われていますが、長期的且つ安全に使うために、定期的な清掃やメンテナンスを行いましょう。
これらを行うことで、家庭用井戸ポンプの損傷を予防する効果もあります。
名古屋のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「なごや水道職人(名古屋水道職人)」
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