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水のコラム

賃貸物件での水道管トラブルの責任は誰にあるのかパターン別に解説

2020年08月27日 水のトラブル

賃貸物件で水道管トラブルが発生した場合、その責任は誰にあるのかを解説します。
自分が水道管トラブルを発生させてしまった場合、もともとの経年劣化が原因の場合、さらに水道管トラブルの被害に遭った場合、それぞれに責任の所在はどこにあるのか、どう行動すれば良いのかを見ていきましょう。

賃貸物件での水道管トラブルの責任は?【4つのパターン別】

賃貸物件の水道管トラブルは、すべて管理会社が責任を負ってくれるわけではありません。修理費用、損害賠償などを支払わなければならないケースもあります。
さまざまな水道管トラブルのパターン別に、どこに対してなにを要求すれば良いのかを紹介します。

1.自分の過失の場合は自己責任
水を出しっぱなしにしていた、凍結させてしまったなどの水道管トラブルは、基本的に入居者に責任があります。
水漏れだけでなく、コンセントに水がかかることで漏電を引き起こす可能性もあります。電気会社、水道修理業者、管理会社のそれぞれにすぐ連絡できるよう準備をしておきましょう。

まずは水道修理業者に連絡し、状態をチェックしてもらいます。その次に、管理会社、オーナー、大家に連絡します。状況を説明して、今後の対応について話し合いを進めます。このとき、個人責任保険に加入している場合は保険を利用できる可能性があります。
個人賠償責任保険に加入していれば、水漏れにも対応しています。賃貸の管理会社やオーナー、大家がこの保険に加入している場合もあります。

階下にも水漏れの被害が出ている場合は、すぐに謝罪をし、誠意ある対応を心がけましょう。階下の修理費用についても、基本的には過失を犯した人が支払います。
この場合にも個人賠償責任保険が適用されますので、しっかり内容を確認してください。

2.被害者の場合は相手に損害賠償を求められる
天井から水漏れしている場合は、加害者、または管理会社、オーナーに修理費用、損害賠償を求められます。
まずは水漏れを起こしている場所の写真や動画を撮影し、証拠を残しておきます。それから状態を管理会社やオーナーに伝えましょう。いきなり上の階の住人に伝えると、トラブルになる可能性があるため、控えておくことをおすすめします。

水道管トラブルの被害者になった場合、火災保険が適応されるケースもあります。保険の適用範囲外であっても、加害者に損害賠償を求められます。水漏れの被害は、放置するとカビや腐敗などの原因になり、人体に悪影響が出ます。

それだけでなく、賃貸を引き渡す際にカビ、腐敗などの修繕費用を請求されるかもしれません。そうならないように、早めに責任者に被害の全容を知らせ、修繕費用を支払ってもらうようにしましょう。責任の所在を明らかにするためにも、まずは管理会社に相談してください。

3.経年劣化の場合は管理会社の責任
水道管が経年劣化によってトラブルを起こした場合は管理会社、オーナー、大家に責任があります。しかし、個人で修理したり、水道修理業者に修理してもらうと、その分の費用を支払ってもらえない可能性があります。

水道管トラブルが発生したら、証拠の写真を残してから水道修理会社と管理会社に連絡し、なにが原因だったのかを明らかにしましょう。修理が必要、部品の交換が必要な場合も個人で判断せず、かならず管理会社の判断を仰ぐようにしてください。

4.管理会社の責任でも修理費を支払ってもらえない場合は
管理会社の中には、借主に責任がなく、事前に連絡していた場合でも修理費用を支払ってくれないケースもあります。
対応が遅い場合や、支払う様子がない場合は先に修理してもらい、その後管理会社やオーナーに修理費用を請求する方法を取るしかありません。

それでも支払ってくれないようなら、修理費用を差し引いた家賃を支払う方法もあります。弁護士を通して話し合うことにもなりかねませんが、自分に責任がない場合は毅然とした態度で対応しましょう。

水道管トラブルが起きたらまずは業者に連絡を

賃貸で水道管トラブルが発生した場合は、すぐに水道修理業者に連絡しましょう。水道管トラブルは原因を解明することが先決です。

自身の過失の場合は、修理費用や階下の住人への賠償金などを支払う必要があります。しかし賃貸は、経年劣化によって水道管トラブルが起こることもあります。
その場合は、管理会社やオーナーに責任がありますので、勝手に修理するのではなく、1度管理会社、オーナーに確認を取りましょう。

いずれの場合も、原因を解明しなければ話を進められません。プロの目で見て、なにが悪かったのかを知るためにも、水道修理業者にトラブルがあった箇所を見てもらうことから始めてください。

賃貸の水道管トラブルは責任の所在の確認が大切

賃貸の水道管トラブルは、持ち家と違い責任の所在が原因によって変わります。過失の場合は借主、経年劣化の場合は貸主に責任があります。

まずは水道修理業者に連絡して、原因を把握し、誰に修繕費用や損害賠償を請求すれば良いのかよく考えましょう。
賃貸での水道管トラブルは人間関係のトラブルにもつながりやすいので、誠意のある態度で被害者、または加害者、管理会社と話し合うようにしてください。

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