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水のコラム

水道管の腐食を防ぐには耐用年数の確認が必須!その理由とは?

2020年04月28日 水のトラブル


水道管が腐食すると、水漏れや破損が起きてトラブルになる可能性があります。水道管は耐用年数を越えると腐食の恐れがあるため、必ず確認しておきましょう。腐食してから対応するのではなく、事前に確認し、腐食によるトラブルを防ぐことが大切です。

水道管の腐食を防ぐには耐用年数の確認が必須

水道管の耐用年数は、素材によって異なります。これまでに使われてきた水道管の素材と耐用年数についてご紹介いたします。

・昭和40年代ごろまでの亜鉛めっき鋼管

昭和40年代ごろまでは、水道管用亜鉛めっき鋼管という素材が使われるのが一般的でした。安く扱いやすい反面、錆びやすかったり亜鉛が水に溶けてしまったりなどのデメリットもあります。

現在では、水道管にこの水道管用亜鉛めっき鋼管を使用することは、禁止されています。水道管用亜鉛めっき鋼管の耐用年数は15~20年程度ですが、ご使用の水道管の素材がこの素材である場合は早めに交換しましょう。

・昭和40年代ごろからの硬質塩化ビニルライニング鋼管

昭和40年代ごろからは、硬質塩化ビニルライニング鋼管という素材が水道管の主流になりました。この素材は、水道管の内側を樹脂でコーティングしたもので、以前よりも耐久力も安全性もアップしました。

しかし、外側には依然として亜鉛が使われていたため、腐食しやすい、錆びやすいままです。硬質塩化ビニルライニング鋼管の耐用年数は、20~25年程度です。

この年代に使用された硬質塩化ビニルライニング鋼管には、ライニングをしているものもありますが劣化が激しいため、定期的なライニングの塗り直しが必要です。

・昭和50年代ごろからの硬質塩化ビニルライニング鋼管

昭和50年代ごろからも水道管には硬質塩化ビニルライニング鋼管が使用されていますが、腐食、錆びつき対策として樹脂製のコアが開発されました。それでもすべての水道管にこのコアが使用された訳ではなく、水道管のつなぎ目からの腐食を防ぐことはできていません。耐用年数は、20~25年程度です。

・平成元年以降の硬質塩化ビニルライニング鋼管

平成元年以降の水道管に使用される硬質塩化ビニルライニング鋼管には、腐食を防止するつなぎ目が開発され、この工法をきちんと取り入れることで水道管の腐食、錆びつき問題を解決できます。

耐用年数も25~30年と大きく伸び、安心安全に長く利用し続けられるようになりました。硬質塩化ビニルライニング鋼管のほかに、錆びつきにくいステンレス管、もともと錆びる心配のない樹脂管というものも登場しています。

水道管が腐食することで何が起こる?

水道管が腐食すると、水漏れや破損といったトラブルが起こります。水道管の修理や交換だけでなく、水漏れ被害の修繕なども行わなければならないため、時間もコストも必要です

・1. 水道管が破損して水漏れが起こる

水道管が腐食すると、その部分が傷つき、破損してしまいます。水道管の中の錆びが溜まってしまうと水がスムーズに流れるのを邪魔します。さらに水道管内部は錆びつき、水道管は傷つきやすくなります。水が溜まって圧力をかけることで余計に破損、水漏れが起こりやすい環境になっていきます。

・2. 水の出が悪くなり水道料金が高くなる

水道管の破損や水漏れは比較的すぐに気づきやすい水道管のトラブルですが、腐食によるトラブルはそれだけではありません。蛇口をひねっても水の出が悪いと感じたり、水道料金が急激に高くなったりというトラブルもあります。

いつもと同じくらいの量しか使っていないのに水道料金が高い、または突然法外な料金になったという場合は、水道管の腐食を疑ってみましょう。

・3. 汚れた水が出る

水道管の腐食が進むと、汚れた水が出ることもあります。不純物が混ざっている、濁って見えるという場合は、水道水を使用するのをやめ、専門業者に相談しましょう。

近年に使用されている水道管の素材では、水道水に不純物が混ざることはほぼありませんが、古い建物に使用されている素材で長年メンテナンスをしてない場合には、水が汚れている可能性があります。

余裕を持ってプロに依頼を

水道管の腐食の可能性がある場合、すぐに専門の修理業者に相談するようにしてください。水道管の腐食は個人で修繕、応急処置などをすることはできません。メンテナンスだけでなく、水道管をまるごと交換しなければならない可能性もあります。

腐食を放置していると水漏れ、水道料金の上昇など、トラブルが増えてしまいます。被害が大きくなる前に、余裕を持って対応しましょう。

水道管の耐用年数は20~30年!腐食したらプロに相談しよう

水道管の耐用年数について、また、腐食によるトラブルについてご紹介いたしました。水道管に使われている素材や、水道管が作られた年代によって耐用年数は変動します。
ご自身が利用している水道管がいつごろ作られたものなのかを確認しましょう。腐食がひどくなる前に対処することで、被害を最小限に抑えられます。
メンテナンス、点検を行い、腐食を感じたらすぐにプロに相談しましょう。

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