水のコラム
洗剤や重曹を活用!水回りの頑固なカビをすっきり落とす4つの除去テクニック
水回りは、頑固なカビがこびりつきやすい場所です。できたばかりのカビなら、軽く洗剤等をかけてこするだけでも落とせますが、壁の内部に深く根を張ったカビは除去できません。
黒カビを放置していると健康面の悪影響も出てしまうため、頑固な黒カビを落とすコツを知っておくと便利でしょう。
ここでは、洗剤や重曹を使って水回りの頑固なカビをすっきり落とす掃除のコツをご紹介します。
水回りのカビを落とすコツは掃除とカビ取りを分けること
水回りの頑固なカビを落とすためには、汚れを落としてからカビに対処することを考えましょう。ただ単純にカビがある場所にカビ取り用のスプレーや洗剤をかけても、思ったような結果を得ることはできません。
頑固なカビを落とすテクニックと手順を知って、水回りを清潔に保ちましょう。
・最初にカビが繁殖している場所をきれいに洗い流す
カビをすっきり落とすためのおすすめテクニックとして、覚えておきたいのが「先に洗剤などで掃除をする」ことです。
実は、カビが生えている場所の表面には、カビではない油汚れや皮脂汚れ、洗剤のカスなどが積み重なっている場合があります。先にこれらの汚れをきれいに落としておかないと、強力なカビ取り用の洗剤や漂白剤を使っても、カビまで成分が届きません。
汚れの種類によって、おすすめの洗剤の種類や掃除の仕方は違います。カビに強い製品が皮脂汚れや洗剤の汚れに強いわけではないのです。まずはカビが生えている場所を水やお湯で濡らし、洗剤とスポンジ等を使って表面の汚れを落としましょう。
・カビ取り用洗剤・漂白剤をつけて放置する
カビの表面を露出させることができたら、カビ取り用の洗剤や漂白剤の出番。とくにカビ対策としておすすめなのが塩素系の漂白剤です。できるだけ垂れにくい商品を選んで使用しましょう。
ただし、塩素系漂白剤は刺激もにおいも強い劇物の一種なので、素手で触ったり塩素系漂白剤を触った手で目もとをかいたりすると危険です。使用する場合はドアや窓を開け放って水回りの換気を行い、ゴム手袋等を着用しましょう。
また、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を混ぜると化学反応が起こるので危険です。カビを落として漂白剤を洗い流すまでは、同じ場所で2種類の漂白剤を同時に使わないよう注意してください。
・重曹を使ったカビ取りテクニック
小さい子どもやペットがいるため、あまり刺激の強い塩素系漂白剤を使いたくないという場合は、重曹を使ってカビを落としましょう。重曹は、簡単に説明すると天然の研磨剤のようなものです。水にとかすとアルカリ性になるため、酸性の汚れである皮脂汚れや弱酸性の黒カビを落とす際に良く使われます。
また、重曹だけを使うのではなく「重曹とお酢」「重曹と酸素系漂白剤」など複数のアイテムを混ぜて使うのもおすすめです。
酢を使う場合は、スプレーボトルに20%程度の濃度で酢水を作り、カビに噴射してから重曹を水にとかしたものを塗布しましょう。合間に歯ブラシや細いブラシでこすると、できたばかりの黒カビを落とせます。
酸素系漂白剤を使う場合の手順は、重曹と酸素系漂白剤を同量混ぜてペースト状になるように水でこね、黒カビが生えている場所に塗布して放置するだけです。数時間放置して、十分に浸透させたらシャワーで洗い流しましょう。
・キッチンペーパーや片栗粉で重曹や漂白剤のカビ取り効果をアップ
より強力なカビ対策をしたい場合は、カビ取りグッズや漂白剤、重曹の溶液をキッチンペーパーにひたして壁に貼り付けたり、片栗粉を加えてペースト状にして塗布することをおすすめします。
カビ取り成分を塗った後にラップをあてておくという方法も効果的です。このテクニックを使うと、成分が垂れたり揮発して薄まったりしないので、より短時間で頑固なカビも落とせます。
水回りにできるカビの正体はきのこと同じ「菌」
水回りにできるカビは、適度な湿度や皮脂汚れなどをえさにして繁殖する「菌」が、目に見えるところまで繁殖した状態です。
カビの正体である菌は、普段空気中のいたるところに漂っています。どこか一箇所で繁殖したカビは、「胞子」を飛ばして条件の良い場所に根付こうとするため、基本的にカビを100%予防するのは難しいです。
カビは、室温が20度以上あって、湿度が高くじめじめした環境を好むため、家の中ではおもに風呂場で繁殖します。また、カビは入浴時に落ちる皮脂や垢などを食べて成長するので、掃除を怠っているとあっという間に風呂場がカビだらけになってしまうでしょう。
カビは菌類なので、植物の根っこのように壁の中へどんどん侵食していきます。頑固なカビとは、壁の深くまでカビ菌が到達している状態のことです。殺菌作用の低い、浸透力の弱いカビ取りグッズは、十分にカビを除去できません。
今回ご紹介したテクニックで対処できない場合は、水回りのプロにカビ取りを依頼しましょう。
汚れのつまり・水漏れ等その他の水回りトラブルは業者に相談する
風呂場のカビは、掃除を怠っていると発生しやすいのが特徴です。カビの放置は、建材や設備の劣化による故障の原因になったり、排水管に汚れがつまって水漏れ等のトラブルが起きる原因になったりするため、できれば早めに対処することをおすすめします。
排水管に汚れがつまって取れなくなったり、水漏れ等が起きたりすると個人では対応できません。本格的なトラブルが起きた場合は、水道修理業者を頼るのがおすすめです。
頑固なカビを放置していると、最悪の場合設備が故障したり汚れがつまったりします。ある程度頑固なカビは、漂白剤やキッチンペーパー等を利用する掃除のテクニックで除去できるので、定期的にカビを落としてきれいない水回りをキープしましょう
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