水のコラム
水道管の交換時期はいつ？判断基準も解説！
日常生活で欠かすことのできない水道の水。水道管は普段あまり目にすることはありませんが、だんだんと劣化していくものです。毎日使用する水道水に異変を感じた場合、それは水道管が劣化し、寿命を迎えているのかもしれません。
水道管には安全に使用するための耐用年数が決まっています。こちらの記事では、水道管の交換時期や、業者を選ぶポイント、費用の相場について紹介していきます。
水道管の適切な交換時期
水道管は施行から長年使い続けていると、劣化してきます。水道管が劣化すると破損して水漏れが起こったり、水の質が悪くなったりする原因になります。水道管の交換時期を知る方法は、大きく分けて2つ。耐用年数と劣化具合で判断していきます。
耐用年数で判断する
水道管も含めて、資産となるものには耐用年数が定められています。水道管は使用されている素材で耐用年数が変わってきますが、ほとんどの水道管の場合、安全に使用できるのは約40年が目安となっています。素材に分けた年数は以下の通りです。
・古い金属製の水道管：15～20年
・新しい金属製の水道管：30～40年
・樹脂製：20～40年（素材により異なる）
水道管に定められている耐用年数は、交換時期を判断する目安といえます。
劣化具合で判断する
耐用年数がまだ残っていたとしても環境によっては劣化し、不具合が起きている可能性もあります。劣化の状況を見極めるポイントは主に2つあります。
1. 水漏れが起きている：水道管の水漏れは気づきにくいという特徴があります。水漏れが起きているか確認するには、蛇口を止めて水道メーターを見る方法があります。メーターを止めてもメーターが回る場合は、水漏れの可能性が非常に高いです。
2. 水の濁り・異臭がある：金属製の水道管は長年使い続けていると内部がさび付いてしまい、それが水に混入して溶けだし、見た目や味、臭いが変化してしまいます。水道管の交換は、こういった劣化状況でも判断することができます。
寿命がきても水道管を使い続けるとどうなる
寿命を過ぎた水道管を使用し続けると、水漏れやサビによる赤水が出てくるなどのトラブルが発生します。
さらに水道管が破裂して場合によっては近隣への被害など、大きなトラブルになる可能性があります。
また、健康に悪影響を及ぼす危険性もありますので、耐用年数が過ぎた水道管はできるだけ早く交換をするようにしましょう。
自分で交換できるか判断する
水道管や工具は、ホームセンターへ行くと購入することができます。屋内配管された場所から、配管を延長したり分岐したりする工事は資格がなくても行えます。DIYの経験があれば自分で設置や交換、撤去が可能です。
また、蛇口の交換、蛇口周辺パッキンの交換もDIYが可能となっています。まずは、自分で交換できるかどうか判断してみるも良いでしょう。
水道管の交換は誰が行うのか
水道管を交換する際、誰に依頼したらいいかわからないということもあるでしょう。水道管の交換は、交換場所によって依頼先が異なります。
大きく分けると個人で業者に依頼するか、水道局に依頼するかの2パターンです。それぞれ詳しく解説していきます。
修理業者
個人の家での水道管の交換は、修理業者に依頼をするようにしましょう。水道管の「メーターから家側」は、個人の管理範囲になるので、直接業者に相談して実費で修理を行う必要があります。
ただし、水道管の交換が耐用年数や寿命などではなく、建設時の工事ミスが原因だった場合は、水漏れした場所などトラブルに対しての修理費用が損害賠償の適用範囲に該当する場合があります。
水道管のトラブルが発生した際には、原因を詳しく調べる必要があります。
水道局
水道管のトラブルが自宅だけでなく、近隣の家でも発生している場合は「メーターから道路側」の排水管トラブルかもしれません。
メーターから道路側は水道局が管理するため、公共工事の扱いとなります。個人で対応できませんので、水道局に相談し、適切な処置をおこなってもらいましょう。
また、工事の分担方法は自治体や設置場所で変わることもあるので、わからない場合は業者に問い合わせしてみるとよいでしょう。
自分で交換できない場合は業者に依頼する
水道管の交換は初心者がおこなうと、耐久性が低かったり、見た目も不格好になる可能性もあったりします。工具が揃っていない場合やDIYが不慣れな方は、業者に依頼し見積もりを出してもらうようにしましょう。
業者に依頼したときの相場
業者に交換を依頼する際、目安としては「35万〜50万」程度の費用がかかります。業者を決めるときの参考として、覚えておくとよいでしょう。
また、お住まいの地域によっても費用相場が変動します。ご紹介した費用相場はあくまで目安ですので、水道管の交換を依頼する際には、まず業者に見積もりをとってもらうようにしましょう。
業者を選ぶポイント
水道管の交換を依頼するとき、業者を選ぶポイントは3つほどあります。
アフターフォローがあるか
業者を選ぶうえで工事後のアフターフォローを行っているかどうかは、とても重要なポイントです。水道工事は、終わった後も再びトラブルが起きる可能性が高いと言われています。
そのため、工事後も点検やサポートをしっかりおこなってくれる業者を選んでおくと安心です。
施行後、数年間の保証が工事とセットになっている業者もありますので、工事を依頼する前に、工事後の点検や、何かトラブルがあった際にすぐ対応してくれるかなど、アフターフォローをおこなっているか確認しましょう。
認定されている業者なのか
水道工事は、指定業者に依頼するようにしましょう。指定業者とは「指定給水装置工事事業者」という、各地域の水道局から適正な水道工事がおこなえると厚生労働省に認められている業者のことです。
水道工事に必要な資格を持った作業員が在籍しています。工事技術はもちろん、施行後に安全な水が供給できることも指定業者の条件なので、修理をおこなうのが指定業者であることは、とても重要なポイントです。
「指定給水装置工事事業者」は各自治体のホームページで確認することができますので、事前に調べて見積もりを依頼するようにしましょう。
料金は相場くらいか
工事費用が相場くらいかどうかも、しっかりと確認しておく必要があります。あまりにも相場より安すぎたり、高すぎたりする場合は、質が悪かったり、必要以上にお金を支払うことになります。
最初に業者を決めて1社の見積もりだけ見てしまうと、費用が妥当なものかどうかがわかりません。
少なくとも2〜4社の業者から見積もりをしてもらい、料金の比較検討をして決めることをおすすめします。納得のいく価格で、適切な工事をおこなってもらうようにしましょう。
まとめ
私たちの生活に欠かせない「水道管」は、トラブルが起こると生活に支障をきたしてしまいます。素材や使用環境によって異なりますが、水道管には安全に使える時期を示す耐用年数があります。
耐用年数が過ぎたまま使用していると様々なトラブルにつながります。いつでも安心して綺麗な水が使えるよう、耐用年数や劣化状況を目安にしっかりとポイントを押さえて、適切な業者を選びましょう。
そして、納得のいく価格で交換などの対処をおこなうようにしましょう。
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