水のコラム
台所の床が水浸し！？放っておくと二次災害も！対処法を詳しく解説！
床から水が漏れ出して、水浸しになってしまうトラブルはどの家にも起こる可能性があります。さらに放っておくと被害が拡大してしまう恐れもあるため、適切な対策や対処法が必要です。
今回は、床が水浸しを放っておくことによる二次災害や対処法をご紹介します。現在水漏れをしてお悩みの方は、参考にしてみてください。
床の水漏れを放置してはいけない理由
床の水漏れを放置してはいけない理由は、被害拡大と修理費用にありますが、水漏れを放置すると、どのようなトラブルが発生してしまうでしょうか。
まず水漏れが発生して、床が水を吸い上げてしまうと、湿気を帯びることになります。湿気が発生して滞留することにより起こるのが、害虫被害です。ダニやカビは繁殖力が高く、床の木材を腐食させるほか、人体への健康被害にも拡大します。
近くに木製のテーブルやソファーがある場合も同じく、害虫の温床になるため注意が必要です。床の水漏れは、電化製品にも多くの影響を及ぼします。床の水漏れを放置していると、周囲一体に流れ出し、配線をも巻き込んでいきます。
その配線が電源に接続されている状態であれば、濡れることで漏電し、発火を起こす危険性があります。水漏れが起きた時に、つい床ばかりに目が行ってしまいますが、電化製品はとくに気をつけなければなりません。
被害以外に、修理費用が放置してはいけない理由に挙げられます。点検料金と、部品交換料金ではかなり価格が変わってくるのです。そのため長い間水漏れを放置していると、修繕が大掛かりになってしまい金額が膨らむ可能性があります。
台所の床が水浸しになる理由
台所が水浸しになってしまう理由には何があるでしょうか。どの家にも、シンク下に排水系のパーツが存在しますが、ニオイや害虫の侵入を防ぐ排水トラップ、そこから水を流していくための排水パイプや排水ホースがあります。
これらの部分の劣化が、床の水浸しを引き起こす理由につながっているのです。各部分を接続しているゴムパッキンという部品が、経年変化で膨張したり、穴が空いてしまいます。ゴムパッキンの寿命は平均10年から15年といわれているので、何かと放置されて点検されにくい場所になります。ゴムパッキン以外でも、排水系のパーツ自体が損傷して、そこから水漏れが発生するケースがあります。台所は水をはじめ、油や固形物が頻繁に流れます。
その際に起こるのが詰まりです。この詰まりにより、下に流れなくなってしまい、水が逆流する恐れがあります。固形物も、その中に鋭利な部分が流れてしまうと、内部に傷がつき、そこに穴が空いて損傷してしまいます。
シンク下以外に、蛇口そのものから水漏れが発生していることもあります。温度や水量を調節するハンドル部分にもゴムパッキンが使われており、排水系のパーツ同様、経年変化で劣化が進みます。大きい被害にはなりにくいですが、使用していない間で知らぬ間に漏れ続けて、周辺が濡れてしまうことはよくあることです。
このように、台所の床が水浸しになる理由は、排水管の内側と蛇口の周辺にあります。日頃の使用頻度に合わせたメンテナンスを心掛けましょう。
台所の水漏れの対処法
水漏れが発生する理由はいくつかありますが、その対処法も起きた理由によって変わってきます。まず、排水トラップから水漏れが発生している場合です。排水トラップから水漏れが発生している場合は、大抵ゴムパッキンの劣化かナットの緩みである可能性が高いです。
ナットの緩みであれば、交換部品を用意する必要はなく、レンチがあれば簡単に対処できます。ゴムパッキンの場合は、ナットを緩めて外す必要があります。しかし、ゴムパッキンの劣化ではなく、ズレが生じて漏れている可能性もあるので、まずはゴムパッキンの状態を確認しましょう。
ナットの締め直し、ゴムパッキンの確認や交換が終わったら、元に戻すことになります。この時、付け直して終わりではなく必ず、実際に水を流して、漏れがなく水が流れるか確認するようにしましょう。排水パイプから漏れている場合も同様、ゴムパッキンかナットの緩みの可能性があります。一応、排水パイプ自体に損傷がないかも確認しましょう。
排水ホースが理由で漏れ出している場合は、排水ホース自体の損傷が考えられます。排水ホースは、その下にある排水プレートという部分で支えられています。この2つのつなぎ目にあるゴムを外して、分離させることで、排水ホースを交換できます。
とはいえ、ここまでは排水系の対処を紹介しましたが、蛇口本体の周りから水漏れしていることもあります。蛇口本体の周りも、ゴムパッキンが理由で漏れ出しているケースが多いので外して確認するようにしてください。
自分で対処するのが難しい場合は専門の修理業者に相談を！
水漏れが発生し、自分で対処できない場合は、専門の修理業者に修理を依頼しましょう。水漏れの理由は、異物の詰まりや部品の劣化があり、理由によっても料金が変わってきます。まず、詰まりを起こした場合です。
ひどい詰まりでない限りは、消耗品の交換はなく、高圧洗浄機で汚れを落とす作業になります。汚れ具合によって変わってきますが、数千円から1万5,000円くらいが相場です。修理料金の中では比較的安価であることが多いですが、詰まりは専用の器具が必要であったり、奥深くで発生していることもあり、自分の力では中々対処できません。
そのため、軽度の症状でも修理業者の力を借りるのは有効な手段といえます。そしてサビや悪臭の改善も同等の料金で対処できます。排水パーツからの水漏れや蛇口本体からの水漏れは、1万円から3万円と見ておくのがよいでしょう。
部品交換数や損傷の程度にもよりますが、キッチンの大きさにより変化する場合があるので、家庭によっては、事前に確認しておく必要があります。経年変化が激しく、交換しても頻繁に不具合が発生する場合は、交換リフォームの依頼を検討するのも選択肢の1つです。
排水パーツや蛇口の修理だけで対処できず、木板をベースに設計されているキッチンでは、普通に使用していても湿気を帯びることで劣化していきます。部品の交換よりも金額は大きく上がりますが、将来的に住み続ける予定があれば、逐一交換する手間や費用、時間はトータルでかなりの負担になります。
中には、設備の全体交換はもちろん、壁や床の張り替えも対応してくれる修理業者もいるので、場合によって検討するとよいでしょう。しかし、修理の規模が大きくなればなるほど、修理業者によって金額も大きく変化していきます。
その際には、どこを重点的に修理したいかを考え、修理業者を選択するのがポイントです。また、悪徳業者に引っかからないように注意してください。
まとめ
水漏れを放置するのは簡単ですが、いざ、床の水浸しが起こってしまうと、床はおろか、電化製品や棚をどんどん侵食してしまいます。未然に防ぐためには、日頃からの点検とメンテナンスが必要不可欠です。万が一の大惨事を想定すれば、大きな損失になります。
台所は、家の水回りでもとくに使用頻度が高く、水漏れが起きやすい場所です。周辺に家電を置かない、油をなるべく流さないという配慮が大切です。二次災害を最小限に食い止めるためにも、普段の生活の仕方から見直すことがポイントになります。
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