水のコラム
排水口の掃除には重曹とクエン酸の組み合わせが効果的
普段あなたは、排水口掃除をする際にどんな洗剤を使っていますか?排水口を掃除するときに有効な方法はいくつかあるかと思います。
その中でも重曹とクエン酸の組み合わせが効果的なことを知っている方は多くないかもしれません。
今回は、重曹とクエン酸を使ったベストコンビネーションの掃除方法について解説していきます。
キッチンの排水口が詰まる原因を解説!
重曹とクエン酸は簡単につまりを改善できる役に立つ道具です。ただし、残念ながら全てのつまりを解消できるほど万能ではありません。
キッチンの排水口がつまる主な原因は以下です。
・石鹸カス
・毛髪
・皮脂
以上のようなものが蓄積されて排水口内にヌメリやヘドロとなって残り、水流を止めてしまっているのです。
重曹とクエン酸の組み合わせでよく落ちる洗剤を生成
重曹とクエン酸を混合する際に出る二酸化炭素の泡には、汚れを浮き出させる力があります。キッチンの排水口つまり原因となるヌメリにはこの泡がとても有効です。
スルッとたやすく汚れを落とすことができるので、重曹とクエン酸はキッチンの排水口つまりには最適な方法といえるでしょう。
また、重曹とクエン酸はリーズナブルに購入できるのも魅力の一つ。まめに重曹とクエン酸を使用して排水口掃除をしていれば、大掛かりな掃除をする必要もなくなるでしょう。
くわえて、重曹とクエン酸は自然から出来上がったものなので、身体や環境に優しいのも安心要素の一つです。
重曹・クエン酸で排水口つまりを取る方法
重曹とクエン酸は、2つ併用するだけでなく、それぞれ個別に使用しても高い洗浄能力を発揮します。ここからは、台所の排水口つまりに有効な重曹・クエン酸の使い方を、いくつか解説していきます。
重曹とクエン酸両方を使う掃除法
これは、重曹とクエン酸を混合することによって発生する“泡”を利用する掃除方法です。
泡でヌメリを取り除きたいときなどに使用しましょう。
手順は下記のとおり。
・重曹とクエン酸、お湯をそれぞれ2 1 2の割合で準備する
・排水口のゴミ取りアミを取り外す
・排水口の中に重曹を均一にふりかける
・クエン酸をお湯で溶かしてから、重曹をかけた箇所にふりかける
・10分ほどそのままにしておき、最後に熱湯を十分に注いで汚れを洗い流す
重曹だけを使った掃除法
重曹はアルカリ性なので、クエン酸と混合せずに個別で使えば、酸性の油汚れなどを分解することもできます。排水口に油汚れやなかなか取れないヌメリがあるときは、重曹をペースト状態にして活用する掃除方法にトライしてみましょう。
手順は以下のとおり。
・重曹と水をそれぞれ3 1の割合で混ぜ合わせる
・排水口の油汚れの上に重曹水を塗り込め、しばらくそのままにする
・汚れが浮上してきたら、湿らせたボロ雑巾などで重曹と一緒にふき取る
ちなみに、重曹はアルミ製品には使用することができません。
化学反応して、そのアルミ製品が黒くなってしまうからです。重曹を用いて排水口の掃除をするときは、アルミ鍋などに重曹がふりかからないように注意しましょう。
クエン酸のみの掃除法
クエン酸は酸性なので、アルカリ性のヌメリ汚れを落としたいときに役立ちます。とくに、排水口に蓄積したミネラルなどを含有する水アカを落とすときに適しているでしょう。また殺菌力も高いので、菌の繁殖を防ぐのにも役立ちます。
クエン酸を用いた掃除方法は、下記のとおりです。
・0.5リットルほどの水に、大さじ3分の2くらいのクエン酸を入れ混ぜ合わせる
・100円均一などで購入できる空のスプレーボトルに事前に作ったクエン酸水を入れる
・排水口の中の水アカや細菌の繁殖が気になる部分にクエン酸水をスプレーする
・スプレーを吹きかけた部分をスポンジでこすり洗いする
重曹・クエン酸でつまりが取れないとき
重曹とクエン酸を用いても排水口のつまりが改善できないときは、下記のような方法を試してみるといいでしょう。
・便所用のラバーカップを用いて、つまった混入物を吸い取る
・パイプクリーナーを用いてヘドロや毛髪を溶かす
・排水口専用のワイヤーブラシなどを使用して、つまりをかき出す
これらを試してみても、なかなかつまりが取れない場合は、すぐに専門業者に依頼しましょう。
専門修理業者であれば、つまりの原因発見からつまりの改善まで、特別な道具・薬剤を用いて迅速に対応してくれます。
キッチンの排水口つまり予防方法
排水口は一旦つまってしまうと、直すのが困難です。つまりが生じないように、普段から予防措置をしておくことをおすすめします。
ここからは、簡単に排水口つまりを予防する方法について解説していきます。
排水口掃除に高い威力を発揮する重曹やクエン酸です。しかし、排水口つまりの「予防策」としてはさほど効果を期待できません。
重曹とクエン酸を用いた掃除方法には、細菌の増殖を抑制する効果はありますが、カビ菌の増殖を抑える効果はないからです。
どれほど排水口を清潔に掃除していてもカビ菌が増殖してしまうと、つまりの原因となるヌメリやヘドロが生じてしまうことがあります。重曹とクエン酸を用いた掃除は、あくまでも「つまりの除去」を目的としているものなので、予防策は別に考えたほうがいいでしょう。
お得で効果抜群、簡単な3つのつまり予防方法
重曹やクエン酸を用いて排水口のつまり予防をするのは困難ですが、代用となる予防方法ならあります。
ここからは、身近にあるもので簡単にできる、3つの予防法を紹介します。
・ゴミ受け専用のネットを使用
排水口に残飯や毛髪など、ゴミが流れこむと、つまりの原因となります。事前に排水口内にゴミ受け専用のネットをきちんと被せて、ゴミが排水口内に落ちることを防止しましょう。
・定期的に熱湯をかける
お湯には高い殺菌効力があり、細菌はもちろん、カビ菌の繁殖予防にも最適です。排水口の油分を溶かす力もありますので、排水口には定期的にお湯を流し込むようにしましょう。
ただし、お湯の温度が高すぎると排水口や排水ホースが傷んでしまうので、60度くらいのお湯を流すことをおすすめします。
・アルミボールをおく
アルミは、水に触れるとカビ菌や細菌の増殖を抑制する「金属イオン」が生じる性質があります。この性質を活用する方法がアルミボールを用いた、つまり防止策です。アルミホイルを準備し、丸めて球状にしたら、排水口付近に置いておきましょう。
洗い物をするときにアルミボールに水がかかると、自然と金属イオンが生じます。そして発生した金属イオンがカビ菌の繁殖を防止します。つまりの原因となるヌメリやヘドロの発生も抑制してくれるのです。
キッチンの排水口は日ごろからの手入れが重要
排水口のつまりを防止するためには、排水口の入り口だけでなく、その奥にある排水パイプや排水管もまめに掃除することが大事です。
ただしこれらの箇所は、細かな部品を分解して掃除しなければなりません。部品をなくすリスクや掃除の後に元通りにできなくなる危険があります。
不慣れな人にとって、排水パイプや排水管を取り外して掃除するのは、かなりハードルが高い上に時間と手間もかかってしまうでしょう。
もし自分で改善できないようであれば、専門業者に依頼することも検討しましょう。このような問題を改善するために、プロの水道修理業者がいます。素人には手に負えない箇所のつまり除去や掃除なども確実に手早くおこなってくれるでしょう。
まとめ
今回は、キッチン排水口の掃除をする際の方法で、「重曹」と「クエン酸」を用いた効果的な掃除方法について解説してきました。重曹とクエン酸、この二つのアイテムを使用すればかなりの汚れやつまりを除去したり、排水口つまりを予防できることがわかっていただけたのではないでしょうか。
最後の項目でお伝えしましたが、普段からできる方法は、簡単なのでぜひ試してみてください。
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