水のコラム
和式トイレを洋式トイレに交換するメリットは?洋式トイレの選び方も解説
長い間、和式トイレを利用していた人でも洋式トイレに交換したいと考える人が増えています。しかし、洋式トイレに交換することで、どんなメリットがあるのでしょうか。
この記事では、洋式トイレにリフォームするメリットや洋式トイレの選び方を徹底解説します。トイレのリフォームを検討している方は、参考にしてください。
和式トイレを洋式トイレにリフォームするメリット
和式トイレより圧倒的な人気がある洋式トイレ。洋式トイレには、どんなメリットがあるのでしょうか。まず、清潔で衛生的ということは洋式トイレの大きな利点といえます。洋式トイレは、排泄物がすぐに便器の中に流れていくため、室内でニオイを広げることがありません。
脱臭機能の付いた機能を使えば、防臭面において高い効果を得られるでしょう。足腰への負担が少ないという点も、洋式トイレのメリットのひとつ。直接座って使用できるので、和式トイレと比べると足腰の負担が軽くなるでしょう。足腰が弱い高齢者の方でも、安心して使用できるのはうれしいポイントです。
さらに、洋式トイレの使用は節水になるというメリットもあります。現在発売されている洋式トイレの中には、使用水量が約3分の1に抑えるタイプも。1日のうちに何度も利用するトイレに、節水機能が付いていると助かるのではないでしょうか。
加えて、洋式トイレは寒い時期でも快適に使えるというメリットがあります。和式トイレでは、床や壁がタイル張りになっていることが多いため、寒い時期はとくに冷え込みます。もし、暖房機能付きの洋式トイレにリフォームするならば、急な温度差を感じることなく使用できるでしょう。
和式トイレを洋式トイレに交換するときのリフォーム費用は?
和式トイレから洋式トイレに交換するリフォーム費用は、10〜30万円が相場だといわれています。少し高額になりがちなのは、それなりの理由があります。
まず、和式と洋式では配管や電線が異なることがあり、異なっている場合はそれらを取り替える工事が必要になるのです。また、床や壁もタイル張りからクロスやフローリング・クッションフロアへ張り替える必要もあります。それらの費用が重なることで、比較的高額になってしまうのです。
とはいえ、細かな費用は工事内容によっても変わってきます。
リフォーム内容は
・トイレ本体だけを変える
・壁紙や床を張り替える
・配線や電線を工事する
の3つです。
最も安く、早くリフォームしたい場合は、アタッチメントを設置するだけで洋式トイレ風にすることが可能。しかし、最新式のトイレに変えようとすると、費用は上がってきます。
人気のタンクレストイレの場合、本体代金のみで150,000円ほど必要です。クロスや床の張り替えは、10万円前後かかると考えられます。工事が必要になった場合、さらに費用がアップします。
そのため、きちんとした洋式トイレへのリフォームには、20〜30万円ほどの費用が必要になります。
新たに取り付ける洋式トイレを選ぶときのポイント
洋式トイレを取り付ける際に、迷うのがトイレ選びです。
ここで、洋式トイレを選び方のコツを解説します。全部で3つのタイプがある洋式トイレ。まずは、どのタイプを設置するのかを決めてください。
■組み合わせタイプ
このタイプは、多くの住宅トイレで使用されている形状。便器やタンクがそれぞれ独立しており、価格は安く設定されています。
タンクに水が溜まっている状態を保っているため、断水時でも数回はトイレの使用が可能です。組み合わせを自由に決められるので、好きな便座を選びたい人におすすめできます。このタイプのデメリットは、つなぎ目があるので掃除が面倒だということ。
また、タンク内に一定の水が貯まらないと使えないのはデメリットでしょう。そのため、2回続けて水を流す際には、少しの時間待つ必要が生じてしまうのです。
■一体型
一体型のトイレは、便器・タンク・便座がすべて一つになったトイレです。
凹凸部分が少ないので、掃除がしやすいというメリットがあります。また、統一感がありデザイン性が高いのもポイントです。ただし、パーツが一体化しているため、便座やウォシュレットのどれかが壊れると、トイレ本体を修繕する必要があります。
■タンクレスタイプ
タンクが付いていないため、スタイリッシュなデザインで人気のタンクレストイレ。掃除がしやすいというメリットもあります。
トイレを流す際の水が、水道に直接つながれた配管から出ているので、連続して流すこともできるでしょう。しかし、水圧が低い場合は施工できないことも。また、手を洗う場所も別に施工する必要があります。
次に、トイレの機能も検討してください。洋式トイレには、暖房温座やウォシュレット機能、オート開閉機能などの、さまざまな機能が付いています。節水機能や脱臭機能なども。ただし、多く付けるほどに価格はアップ。家族にとって必要な機能を話し合うことをおすすめします。
加えて、実際に触って見てみることもおすすめです。カタログを見るだけでは、実際の形をイメージしにくいこともあるため、できればショールームや展示会に行って、実物を見てみましょう。そのような展示会には、リフォームのプロスタッフに相談することも可能です。自分では、気づかないようなアドバイスをもらえるかもしれません。
家族がいる場合には、何人か一緒に行って選ぶことをおすすめします。
業者へリフォームを依頼する前の準備
洋式トイレのリフォームを決めた場合、リフォーム前にどんなことをしておけばよいでしょうか。まず、トイレ交換のリフォーム期日に希望日がある方は、ある程度余裕を持ったスケジュールを組んでおく必要があります。
トイレ交換リフォーム自体は1日で終わります。しかし、メーカーに発注してからの製造になるため、契約後すぐに施工できないリフォームもあるのです。リフォームを思い立ってから施工完了までの2〜3週間想定しておいてください。
また、トイレリフォーム費用は介護保険や補助金を利用すると安く抑えられることもあります。リフォーム依頼する前に、これらを使えないかどうか調べてみてください。介護を目的としたリフォームであれば、介護保険で20万円までを上限に費用のなんと9割を賄うことが可能です。
ただし、一定以上の収入がある場合は、8割になります。介護保険を受ける条件としては、介護保険の被保険者で要支援1または2、要介護1〜5に認定されていること。そして、被保険者証の住所と同じ住宅に居住していることが条件です。
介護保険を使ったリフォームを検討している人は、担当のケアマネジャーに相談してみてください。介護保険以外にも、補助金制度や助成金を受けられる可能性もあります。条件は各自治体でも異なるため、前もって問合せてみることをおすすめします。
まとめ
足腰に負担をかけることなく利用でき、節水・脱臭効果など多くの機能がある洋式トイレ。和式トイレから洋式トイレにリフォームすることで、多くのメリットを得られるでしょう。
リフォーム費用どこをリフォームするかによっても異なりますが、きちんとした洋式トイレへのリフォームの場合には、20〜30万円ほどの費用がかかります。
リフォームする際は、介護保険や補助金を利用できないかを調べた上で依頼するようにしてください。通常のリフォームより安く抑えられることがあるかもしれません。
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