水のコラム
キッチン排水口のヘドロを溶かす方法とは?予防策もご紹介!
毎日のように使用するキッチンでは、気付かぬうちにヘドロが発生していることがあります。
見た目だけでも気持ちが悪く、触って除去するのは気が引けるという方も多いでしょう。
そこで今回は、キッチン排水口のヘドロを溶かす方法や発生する前に予防する方法などをご紹介します。
キッチン排水口のヘドロでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
キッチン排水口のヘドロを溶かす方法
キッチン排水口はヌメヌメとしたヘドロができやすい傾向にあります。
多くの方がキッチン排水口のヘドロを目にしたことがあるでしょう。
しかし、ヘドロの正体について知らない方もいるかもしれません。
ここでは、キッチン排水口のヘドロの正体やヘドロを溶かす方法について解説します。
キッチン排水口のヘドロの正体
キッチン排水口のヘドロの正体は、食べ物のカスや油汚れ、洗剤のカスです。
キッチンでは食事後の食器や調理器具を洗いますが、残ったカスなどが排水口に流れ、時間が経つとヌメリやヘドロへと変化していきます。
なかでも油汚れは、排水口の内部にこびりつきやすく、ヘドロになりやすいのが特徴です。
塩素系漂白剤を使った方法
塩素系漂白剤を使ってヘドロを溶かす方法は、以下のとおりです。
- 1.排水口のカバー、ゴミ受け、排水トラップなどできるだけ部品を分解する
- 2.ヘドロに塩素系漂白剤を吹きかける
- 3.スポンジやタワシ、細かい部分は歯ブラシなどを使って汚れをこする
- 4.塩素系漂白剤が残らないように水で洗い流す
塩素系漂白剤を使う方法は手軽で除菌もできるため便利ですが、刺激が強い点に注意が必要です。
素手では触らず、ゴム手袋をはめたり、吸い込まないようにマスクを着用したり、換気をしたりと安全対策をして使用しましょう。
液体パイプクリーナーを使った方法
液体パイプクリーナーを使ってヘドロを溶かす方法は、以下のとおりです。
- 1.排水口の部品をすべて外す
- 2.排水管口に規定の量の液体パイプクリーナーを注ぎ込む
- 3.1時間ほど放置する
- 4.パーツを元に戻す
- 5.液体パイプクリーナーが残らないように水で洗い流す
液体パイプクリーナーに含まれている次亜塩素酸塩は、濃度が高く汚れに密着しやすいため、ヘドロ汚れを溶かすのに効果的です。
過炭酸ナトリウムを使った方法
過炭酸ナトリウムを使ってヘドロを溶かす方法は、以下のとおりです。
- 1.大さじ2杯程度の過炭酸ナトリウムをキッチンの排水口の周辺にかける
- 2.45〜50度ほどのぬるま湯をコップ2杯分ゆっくり流す
- 3.排水口や排水管全体に行き渡るように流す
- 4.1時間ほど放置する
- 5.過炭酸ナトリウムが残らないように45〜50度のぬるま湯で洗い流す
過炭酸ナトリウムはナチュラル洗剤であるため環境によく、塩素系漂白剤よりも刺激が少ないのが特徴です。
洗剤以外でキッチン排水口のヘドロを除去する方法
キッチン排水口のヘドロは溶かすだけではなく、道具を使って除去することもできます。
洗剤以外でキッチン排水口のヘドロを除去する主な方法は、以下のとおりです。
- ●重曹とクエン酸を使った方法
- ●ペットボトルを使った方法
- ●すっぽんを使った方法
- ●タオルを使った方法
重曹とクエン酸を使った方法
重曹とクエン酸を使ってヘドロを除去する方法は、以下のとおりです。
- ●排水口の部品に重曹を振りかけて歯ブラシでこする
- ●排水口全体にも重曹を振りかける
- ●重曹を振りかけた部分に重曹の半分の量のクエン酸をかける
- ●30分程度おいておく
- ●お湯で流す
重曹とクエン酸は2:1で使用します。
重曹とクエン酸が反応して発泡作用が起こり、汚れを浮き立たせてくれるのです。
クエン酸がない場合は、酢でも代用できます。
ペットボトルを使った方法
ペットボトルを使ってヘドロを除去する方法は、以下のとおりです。
- 1.排水口の部品をすべて外す
- 2.キッチンの排水管の入り口にペットボトルを差し込む
- 3.ペットボトルを押しつぶして中に空気を送り込む
- 4.ペットボトルを引き抜き、空気を入れる
- 5.3、4を繰り返す
ペットボトルを排水管の入り口に差し込む場合は、空気が漏れないように隙間なく差し込みましょう。
ペットボトルが排水管の入り口とちょうどはまる大きさにするのがおすすめです。
すっぽんを使った方法
すっぽんを使ってヘドロを除去する方法は、以下のとおりです。
- 1.排水口の部品をすべて外す
- 2.すっぽんのゴム部分が隠れる程度に水を貯める
- 3.排水口にすっぽんを押し当て密着させる
- 4.すっぽんをゆっくり押し当てて一気に引き抜く
- 5.水を流す
すっぽんは通販やホームセンター、100均などで入手できます。
万が一水が飛び散っても掃除しやすいように、周辺に新聞紙やタオルを敷いておくのがおすすめです。
タオルを使った方法
タオルを使ってヘドロを除去する方法は、以下のとおりです。
- 1.排水口の部品をすべて外す
- 2.排水口をタオルで水が流れないようにふさぐ
- 3.シンクに半分以上のお湯をためる
- 4.タオルを勢いよく引き抜く
他の方法と違い、タオルを使った方法では、専用の洗剤などを別に購入する必要もなく、薬品を使わずに対処できるため、比較的安全です。
キッチン排水口のヘドロを放置するとどうなる?
キッチン排水口のヘドロは見た目も触るのも気持ちが悪いため、放置してしまう方もいるかもしれません。
しかし、キッチン排水口のヘドロを放置していると、以下のようなトラブルが発生するおそれがあります。
- ●悪臭の蔓延
- ●虫の繁殖
- ●排水管の水漏れ
- ●汚水の逆流
悪臭の蔓延
キッチン排水口のヘドロを放置すると、キッチン全体に下水臭や腐敗臭といった悪臭が広がってしまいます。
食事を作るところで悪臭がするのは、非常に不衛生です。
食べ物を扱うキッチンは、常に清潔にしておきましょう。
虫の繁殖
チョウバエなどの虫は、キッチン排水口のヘドロが大好物です。
放置したままにしていると、大量に繁殖してしまうおそれがあります。
チョウバエは卵から成虫になり、産卵するまでのサイクルが20日〜30日といわれているため、一度繁殖してしまうとどんどん増えてしまうのです。
排水管の水漏れ
キッチン排水口にできたヘドロを放置しておくと、やがて排水管がつまってしまいます。
排水管がつまってしまった場合、行き場を失った水が逆流し、排水管に水漏れが生じるかもしれません。
水漏れした場合、床の木材が傷み、ゴキブリや害虫が集まりやすくなります。
また、アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいる場合は、気付かぬうちにシンク下から下の階に漏水してしまうおそれがあります。
漏水した場合は自分の責任であるため、修理費用を払わなければなりません。
汚水の逆流
キッチン排水口のヘドロを放置すると、排水管上部にある油やゴミが混ざった汚水が行き場をなくして、逆流するおそれがあります。
キッチンに悪臭が広がるだけでなく、汚水で汚れたシンクの掃除も大変でしょう。
万が一シンクから汚水が溢れた場合は、周辺の掃除も非常に大変になることが予想されます。
キッチン排水口のヘドロを予防する方法
キッチン排水口はヘドロが発生しやすい場所ですが、日頃の行いで予防することもできます。
キッチン排水口のヘドロの予防策は、以下のとおりです。
- ●丸めたアルミホイルを入れる
- ●定期的な清掃
- ●ゴミ受けにネットを取り付ける
- ●定期的にお湯を流す
- ●木炭を入れる
丸めたアルミホイルを入れる
キッチンのゴミ受けに丸めたアルミホイルを1、2個入れておきましょう。
アルミホイルを入れておくと、金属イオンの殺菌・抗菌効果により雑菌の繁殖が抑えられます。
しかし、ゴミ受けカゴに食材カスがたまっている環境では、十分な効果を発揮できないため、定期的にゴミ受けの掃除を行うようにしましょう。
定期的な清掃
定期的にキッチン排水口を清掃していれば、ヘドロが発生することはまずないでしょう。
生ゴミはすぐにヌメリが発生し、ヘドロへと変化していきます。
夕食の食器を洗う際に、ゴミ受けや三角コーナーの生ゴミを捨てるように習慣づければ、ヌメリやヘドロが発生することはありません。
また、水切り穴がついた紙袋やゴミ袋を三角コーナーとして使えば、そのままゴミに捨てることができるため、衛生的です。
ゴミ受けにネットを取り付ける
ゴミ受けにネットを取り付けることで、食べ物のカスや油汚れなどが排水管に流れるのを防止できます。
また、キッチン排水口にネットを取り付けていない場合、ゴミ受けに食べ物のカスが入ると、手やキッチンペーパーで取らなければなりません。
しかし、ネットを使えば手で食べ物のカスなどを触ったり、まとめたりすることなく、ゴミ箱に捨てられます。
ネットを選ぶ際は、自分のゴミ受けに合ったものを準備しましょう。
定期的にお湯を流す
洗い物が終わった後など、定期的に50度程度のお湯を流すようにすると油汚れが固まらずに流れます。
油汚れなどはすぐに固まるのではなく、付着して時間が経ってから固着していくものです。
そのため、油が固着する前にお湯を流し、綺麗に流し切るとヘドロになってしまうのを予防することができます。
ただし、高温すぎる熱湯を流してしまうと排水管が傷んでしまう恐れがあるため、50度以上のお湯を流すのは避けましょう。
木炭を入れる
木炭には消臭・抗菌効果があります。
キッチンのゴミ受けに小さく砕いた木炭を入れることで、ヌメリや悪臭の予防が可能です。
なかには、炭を配合した水切りネットなども販売されています。
まとめ
キッチン排水口には、食べ物のカスや油汚れが流れるため、ヘドロが発生しやすくなっています。
ヘドロは塩素系漂白剤、液体パイプクリーナー、過炭酸ナトリウムで溶かして除去することが可能です。
また、重曹とクエン酸、ペットボトル、すっぽん、タオルなど家にある身近なものでもヘドロを取り除けます。
ヘドロを放置していると、さまざまなトラブルの発生につながってしまうため、すみやかに対処しましょう。
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