水のコラム
シンク下にある防臭キャップって何?役割と交換方法を紹介
キッチンのシンク下は普段目にすることは少ないですが、掃除やトラブルの際に確認する場合があるでしょう。
変わった形をした排水管や水栓などがあり、見慣れない設備にとまどう人もいるかもしれませんね。シンク下にはさまざまな設備や部品がありますが、その中に防臭キャップという、重要な役割がある消耗部品があります。
定期的に交換する必要がありますので、防臭キャップの役割や交換方法などの知識をつけておきましょう。
防臭キャップとは?
防臭キャップとはどのような部品なのかをご紹介します。
防臭キャップの役割
防臭キャップは下水菅から上がってくる異臭をシャットアウトして、虫などの侵入を防いでくれる役割があります。
シンク下にある排水ホースは床にある排水管のパイプに接続してありますが、排水ホースと排水管のパイプの間に隙間があると、そこから下水のにおいや虫が室内に上がってくることがあるのです。防臭キャップは、その隙間を埋めるために装着します。
設置場所
防臭キャップは、シンク下の排水ホースと下水管のパイプの接続部分に設置されています。シンク下のパイプをたどっていき、床から出ているパイプにぶつかるところを確認してみましょう。
多くは黒い樹脂製のタイプが使われていますが、違う色のものや金属製のタイプもあります。もしかしたら防臭キャップがついていないシンクもあるかもしれませんので、探しても見つからない場合も考えられるでしょう。
交換するタイミング
防臭キャップの多くは樹脂・ゴムでできているため、経年劣化で縮んだり固くなったり、ひび割れが起きたりします。
劣化が進むと隙間ができて下水のにおいや虫の侵入を防げなくなるため、交換が必要です。交換するタイミングは、購入から2年から8年が経過したときです。使用具合や家族構成などによりタイミングは異なりますが、悪臭や劣化を感じたら交換を検討しましょう。
防臭キャップを交換する方法
防臭キャップは簡単に交換できます。交換方法をご紹介します。
サイズを確認しよう
防臭キャップはさまざまなサイズがあるので、購入前に確認しておきましょう。現在のシンク下にある防臭キャップを実際に確認し、サイズや劣化具合をみておくのがおすすめです。
古いアパートなどでは防臭キャップが付いていない場合もあります。その際は排水ホースと排水管の直径を測れば、適合するサイズが分かりますので、メモをしておき購入しましょう。
タオルや雑巾などを用意する
防臭キャップを取り付ける際に排水ホースを外す必要があります。水漏れや周りを濡らす可能性があるので、シンク下周辺の動かせるものはあらかじめ移動させておきましょう。
また不意に水漏れが起きて床や壁、作業者などを濡らすこともあるので、タオルや雑巾などすぐに拭けるものを用意しておくと安心です。
排水ホースを外す
防臭キャップを外すために、排水ホースを外しましょう。バケツを用意しておき、排水ホースの口をバケツに入れておけば、シンクからの水が漏れて水浸しになるのを防げます。
防臭キャップを取り付ける
排水ホースの先についている防臭キャップは工具などが必要ないので、手で引き抜けます。劣化し縮んで固くなっている場合があり、取りにくいケースもあるでしょう。
ホースを傷つけないようゆっくりと引っ張って外します。古い防臭キャップを外した後は、新しい防臭キャップを取り付けます。ねじ込むように差し込むとスムーズに取り付けられます。
排水ホースを元に戻す
外していた排水ホースを排水管に繋ぎ直し、防臭キャップを差し込みます。防臭キャップの種類によって弁のようになっていたり、カバーがついていたりするので、それぞれの説明書を確認しながら取り付けましょう。
作業後、水漏れがないことを確認しよう
取り付け作業が完了して作業前と同じ状態に戻せたら、シンクの水を流してみて水漏れがないかを確認しておきましょう。
この確認を忘れると、シンク下に水たまりができるなどの被害が起きる可能性がありますので忘れずに行います。
シンク下には他にもにおいが発生しやすい場所がある
シンク下の異臭は防臭キャップの不具合以外にも原因が考えられます。どのような原因があるかをご紹介します。
ゴミ受けに汚れがたまっている
シンクの排水口にあるゴミ受けにゴミがたまって、においが発生している場合があります。
普段はネットを取り付けていて目立つ食品カスなどは取り除けていても、ゴミ受け自体にヌメヌメと汚れが付着している場合もあります。定期的にヌメリも掃除して、清潔にしておくとにおいの発生頻度をおさえられるでしょう。
排水トラップがつまっている
キッチンやお風呂場などの排水口には必ず、排水トラップという設備が設置されています。クネクネとした配管で水がたまるようになっていて、その水が下水のにおいや虫の侵入を防いでいます。
しかしクネクネした配管が逆に、つまりや汚れを発生しやすいという面もあり、排水トラップのつまりが悪臭の原因となっている場合もあります。
排水管の中が汚れている
キッチンの排水管には知らず知らずのうちに食材カスや、油汚れなどを流してしまうことが多いでしょう。
油汚れは排水管の中で冷えて固まり、食材カスなどの汚れに付着して、堆積していく可能性があります。食材カスが腐ったり、油汚れ自体が悪臭を発生させたりしている場合もあるので、注意が必要です。
排水管がつまりかけている
上記の排水管内の汚れを放置していると、食材カスなどの固まりがどんどん排水管のなかで大きくなり、つまりを発生させてしまうことがあります。
つまりかけると汚れがたまりやすくなり、においがきつくなる可能性も高いですし、完全につまってしまうと排水が逆流して、室内を水浸しにしてしまうケースも考えられます。
排水管のつまりや汚れは、パイプクリーナーや重曹などを使って落とすことができるので、定期的に掃除をするよう習慣づけるとよいでしょう。
シンク下のトラブルは水道業者に頼むのもおすすめ
防臭キャップを交換したり上記の箇所を確認しても悪臭がおさまらない場合は、排水管の劣化が考えられます。
排水管に亀裂が入って水漏れなどを起こし、においが漏れている可能性なども考えられるのですが、排水管の交換は素人には難しい作業です。
一度プロの水道業者に相談し、点検してもらうとよいでしょう。相談や見積もりは無料で対応してくれる業者も多いので、安心して依頼できます。
防臭キャップの役割と設置場所を知ってトラブル対応できるようにしよう
シンク下には防臭キャップや排水トラップなどさまざまな設備が設置してあり、普段は触ることが少ないですが、快適な生活を送るために必要な機能が備わっています。
毎日使うキッチンで起きる可能性のあるトラブルに対応できるよう、各装置の役割や設置場所を知っておくとよいでしょう。
防臭キャップは劣化し定期的に交換が必要な部品なので、においや防臭キャップの劣化が気になる場合などに、自分でトラブル対応ができるようにしておきましょう。
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