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水のコラム

お湯出しっぱなしでガス止まるの?お湯が出ない時の復旧方法とガス費用を解説

2023年03月10日 水回り

お湯を出し続けてしまうと、ガスは止まります。無意識に出しっぱなしにしていたという経験もあるかもしれません。

もしお湯を出しっぱなしにしても慌てずに対処することが重要です。そこで今回は、お湯出しっぱなしでガス止まり、お湯が出ない時の復旧方法について解説します。

お湯を出しっぱなしにすると起こること

長い時間、お湯を出しっぱなしにしたとき、ガスメーターが動いてオートストップします。そうすると、ガスは提供されなくなるので、水だけが流れ出るようになります。

また、お湯が出ない理由はほかにもあります。見切り発車で、ガスメーターと原因を決めつけず、ほかの原因も確かめることが大事です。ガスメーターの安全装置が動く構造と、ガスの供給ストップ以外のトラブルかを見極める方法を以下、説明します。

・ガスの安全装置が動作する

長時間ガスを使いつづけた場合、ガスメーターの安全装置が動いてガス供給がストップします。一般家庭で、ガス供給がストップする目安は30~60分くらいです。ガスメーターを見ると、表示ランプが赤色に点滅して警告表示が出ている状態となります。

長い時間のガス利用はお湯の出しっぱなしだけでなく、お湯の沸騰させすぎやコンロの電源を切り忘れた場合もストップします。

コンロのケースでは、2~4時間くらいなので、お湯の出しっぱなしの場合より長時間です。火事のリスクがあるので、コンロの閉め忘れには、さらに注意しましょう。

・どのカランもお湯だけが出なくなる

お湯を出しっぱなしにしたときは、全てのカランからお湯が出なくなります。ほかのカランからはお湯が出る、あるいはお湯も水も出ないときは、カランや水道に関連している可能性が高いです。

かりに、長い時間お湯を出していない場合は、ガスの使い過ぎによるオートストップが原因ではないでしょう。

1箇所のカランや水道だけお湯が出ないケースは、止水栓が閉まっていないか確かめてください。止水栓が閉まっているとお湯は出てきません。止水栓に不具合がなければ、水栓の問題が考えられます。水栓の交換を考えましょう。

また、お湯も水も出ないときは、断水や凍りつきの場合もあるかもしれません。温めたり強引に出そうしたりせずに、断水や凍りつきが発生していないかはじめに確かめてください。

・ガス給湯器の異常

お湯を出しっぱなしにした場合は、ガスメーターがストップしているケースがほとんどです。また、お湯が出ないときの要因は、ガス給湯器の場合もあります。

ガスは、ガスタンク、ガスのメーター、ガス給湯器の順番で通ってくるので、ガス給湯器にもトラブルがないか確かめてみましょう。

ガス給湯器の水抜き栓がつまっている、給湯器のスイッチがオフになっている、設定温度が低い、といったことがガス給湯器によるお湯が出ない原因となります。

水抜き栓のつまりには、水抜き栓先のストレーナーの清掃が必要です。取扱説明書に習って点検してください。コントローラーに誤作動メッセージが表示されているときは、マニュアルをチェックし操作します。なお表示が消えないときは、ガス会社に相談してください。

ガスメーターの設置場所

ガスメーターは各建物の形態により異なります。とりわけ、集合住宅などのケースは各建物の構造で異なってきます。非常時に備えて、場所を把握しておきましょう。

・戸建てのケース

戸建ての場合、家の週辺にガスメーターが設置してあり、点検員が作業しやすいところに設置されている場合がほとんどです。したがって、外の玄関・風呂近くの壁際のような見つけやすい場所にあるのが一般的です。

・マンションや集合住宅のケース

マンションや集合住宅では、玄関の脇や共同廊下のメーターボックスのドア内に設置されています。集合住宅のケースは、建物外に複数並列して設置されている場合もあります。

ガスメーターの復旧方法

お湯の長時間の利用によるガスのオート遮断のとき、ガスメーターの復旧作業をおこないます。復旧手順はガスメーターにより異なるので、必ず取扱説明書に習って実施してください。以下、一般的な操作手順を解説します。

・ガス臭いときは連絡する

ガス臭いときは、ライター使用などの火気は厳禁です。電灯や換気扇の電源も触れないようにしましょう。ガス漏れの危険があるので、直ちにガス会社に電話しましょう。ガス臭くなければ、復旧作業をおこないます。

・全部のガス機器を停止する

外にあるガス機器類も全部止めます。使用していないガス栓も閉まっていることを確かめましょう。

・復旧ボタンのキャップを取り外す

メーターガス栓は開けたままキャップをひねって取り外します。

・復旧ボタンを確実に奥側まで押し込む

ボタンを押し込み2秒間待って、赤いランプが点灯したら徐々に手を離します。この際、赤いランプが点灯した直後に、再び点滅が開始します。機器によっては、ランプが点灯しない場合もあります。

・ガスを使わずに3分間待つ

3分後、ランプの点滅が消えれば、ガスが使用できます。キャップを元通りにしてください。表示が変わらないときは、再度はじめからおこないます。なお変わらないときは、ガス会社に連絡してください。

お湯を出しっぱなしにした場合のガス費用と水道費用

お湯を出しっぱなしにした場合の復旧方法は簡単です。ただし、心配なのは使いつづけたガス費用と水道費用です。地域や利用しているガス会社で料金設定は異なりますが、以下、それぞれの目安の料金を説明します。

・お湯を出す際のガス費用は60秒ごとに4.5~6円程度

お湯を出したケースの60秒ごとにかかる平均のガス費用は、4.5~6円程度です。60分使いつづけた場合、ガス費用は360円という計算となります。ただし、それ以上出しつづけたときは、ガスメーターがオートストップするので、ガス費用はプラスされません。

・出しつづけた水道費用は使用した分だけプラスされる

各自治体によりいくらかの変動はありますが、60秒間の使用量はおよそ10リットル、水道料金に換算すると2円程度です。60分間出しっぱなしだったときは、単純な計算で120円くらい、同月の水道費用にプラスされることになるでしょう。

・絶対にガス費用がかからないとは言えない

ガスは60分くらい使いつづけるとオートストップしますが、時には10時間以上もお湯を出し続けた場合でも、お湯の状態だったという例もあります。そのほか、設定温度でもガス費用は変わってきます。

もしも1日中お湯を出しっぱなし状態にして、ガスがストップしないとすると、単純計算でガス費用は6円×60分×24時間=8,640円、水道費用は、2円×60分×1日(24時間)=2,880円、合計額は1万1,520円にもなります。たとえ半日でも、5,000円くらいかかる計算となります。

ガスのメーターが発動しガス費用が60分分であったときは、一日分の水道費用と60分のガス費用になるので、3,240円という計算となります。

・お湯の出しっぱなしには注意する

一日中お湯を出しっぱなしにすることはないでしょうが、それほどの料金が1日だけで発生してしまいます。水道の使い過ぎは環境にもよくないですし、ガス費用はかなりの負担になってきます。ガスのメーターの安全装置が作動するからといって、安心してしまうのは危険です。

お湯の出しっぱなしは不注意による場合が多く、多くの人がわざと出しているわけではありません。ただ、毎日の習慣なので時にカランの閉めが弱く、チョロリチョロリ出つづけていた、という場合も多いでしょう。

日頃からカランはきちんと閉める、シャワーを使用した後はお湯が少しでも出ていないか再度確かめるなど、習慣としておきましょう。

まとめ

お湯を出しつづけてしまったとき、60分くらいするとガスメーターの安全装置が動き、ガスはオートストップします。

その場合は、ガス漏れがないか安全を確かめてからガスメーターの復旧作業をしましょう。ガスメーターの復旧作業は5分くらいで終わる単純なものです。日頃から、お湯を使用したあとは、きちんと止めることを意識していきましょう。

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