水のコラム
蛇口の先端を交換する手順とは?取り付けに必要な道具もチェック!
水道は、毎日の生活に欠かせない存在です。日々使用していると、ある日蛇口の一部の部品が破損してしまうことも珍しくはありません。また、別のタイプに交換したいと思うときもあるでしょう。
そこで今回は、水を直接出す蛇口の先端の交換についてお伝えしていきます。蛇口本体を交換するよりも難しくないため、ぜひ参考にしてみてください。
蛇口の構造
まずは蛇口の先端を交換する手順を知る前に、蛇口の構造を理解しておきましょう。
蛇口には大きく分けると単水栓と混合水栓の2種類あり、種類によって構造が違ってきます。また混合水栓にも3種類タイプがあるので、種類ごとに蛇口の構造を知っておきましょう。
■単水栓
単水栓とは、排水管とハンドルが1つのみの蛇口になります。
単水栓は、水かお湯のどちらか一方しか出ないのが特徴です。水の出し閉めだけを行う最もシンプルな作りで、昔からあるタイプの蛇口となります。
近年では、屋外や飲食店の厨房などで使われることが多いタイプです。
■2ハンドル混合水栓
混合水栓とは、1つの蛇口から水とお湯のどちらも出せる水栓です。
1つのハンドルで自分の好みに合った水温や量を調節できるのが特徴です。近年、一般家庭で主に使用されているのは、混合水栓になります。
2ハンドル混合水栓とは、水用とお湯用の2つのハンドルで水温と量を調節でき、混合水栓の中でも初期からあるタイプです。混合水栓の中では、最もお手頃価格で設置が可能です。
台所やお風呂場では壁に付けられている壁付けタイプか、水栓自体に壁が付くデッキタイプがあり、洗面台ではデッキタイプになります。
■シングルレバー混合水栓
シングルレバー混合水栓は、1つのハンドルで水温と量が調節できる水栓です。
最近では混合水栓の中で1番人気なのが、シングルレバー混合水栓になります。タイプは台所やお風呂場、洗面台は壁付けタイプとデッキタイプ両方あります。
■サーモスタット混合水栓
最後に紹介するのは、サーモスタット混合水栓温度です。
サーモスタット混合水栓は、自動調節できる高機能タイプのものになります。サーモスタット混合栓は、お風呂場で使われている家庭がほとんどです。
蛇口の部品選びのコツ
蛇口の部品と一言で言っても、水栓にも種類があるため、どの部品を選べば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、部品選びのコツを紹介していきます。
■現状の蛇口のタイプを確認する
蛇口の先端を交換するなら、まず現状の蛇口のタイプを確認するべきです。
もし良いものを買ったとしても、取り付けられないと意味がありません。部品を選ぶときは、まず蛇口のタイプや形状を必ず確認しましょう。
■先端がパイプか吐水口か確認する
蛇口は大きく分けて、単水栓と混合水栓の2種類があります。
この種類の違いでも、先端のタイプが変わってきます。単水栓の蛇口は、多くの先端はパイプ式です。必ずサイズを確認してから購入しましょう。
混合水栓は、ヘッドかキャップのような形の吐水口がほとんどです。さまざまな種類があるため、サイズや形状を間違えないように注意してください。
お近くの店舗で販売されている補修用の部品でも交換は可能です。しかし、1番確実なのは使用している蛇口と同メーカーの部品を買うことです。
■シャワータイプ
キッチンや洗面所で使っているものの場合、蛇口はシャワータイプのものが多いのではないでしょうか?シャワータイプの吐水口は、シャワーヘッドと言います。
ちなみに、シャワータイプではなく、水がそのまま流れるタイプのものはストレートと言います。元々シャワータイプだったのなら、シャワーヘッドを交換すれば完了です。
またシャワータイプは、シャワーヘッドからの水漏れやシャワーヘッドから水が出にくいことが多いトラブルになります。
もしシャワーヘッドから水漏れがする場合は水栓のバルブを交換し、水が出にくい場合はシャワーヘッド自体を交換しましょう。これで解決するはずです。
■蛇口に直接取り付けられるタイプ
蛇口に直接取り付けられるのは、シャワーヘッドだけではありません。他にも、直接取り付け可能な部品はあります。
最初から蛇口に付けられている吐水口の部品とは少し異なりますが、工具などなくても取り付けられるため、簡単に交換できます。
もし、ストレートタイプからシャワータイプにしたいといったときには、このような部品を活用すると便利です。市販のタイプの中には、定期的に交換しなければいけないタイプもあるため、どういうタイプかよく確認してから購入しましょう。
蛇口の先端を交換する時に用意するべきアイテム
蛇口の先端を交換する際は、そこまで多くのものを用意する必要はありません。
水栓の種類によって、必要なものは変わってきます。交換する蛇口が単水栓のようなパイプ式の部品の場合、必要なものはモンキーレンチのみでOKです。
混合水栓の場合、そのメーカーなどによって変わってきますので、交換する前に説明書を読みましょう。タイプがキャップ式なら、蛇口の分解は手で行えますが、細かい作業もあるためペンチやドライバーを用意するのをおすすめします。
蛇口の先端を交換する手順
それでは、蛇口の先端を交換する手順をご紹介します。水栓の種類によって異なってくるため、順に紹介していきます。
■単水栓
まずは単水栓の場合です。
蛇口交換の際には元栓を閉める必要がありますが、先端のみであれば不要です。まずは、元々ついている古い蛇口の先端を、モンキーレンチを使って外します。
外したら、新しい部品の向きを確認して蛇口に差し込みます。差し込んだら、モンキーレンチを使って留め具をきつく締めます。
水漏れがないかどうか、ハンドルを回して漏れていないか確認します。漏れていなければ、交換終了です。
■混合水栓
混合水栓の場合も、元栓を閉める必要はありません。
混合水栓の場合、蛇口の先端はヘッドかキャップ式です。どちらのタイプでも、まずは手でねじって先端を外しましょう。もしヘッドタイプの場合は、メーカーによって爪をひっかけるときがあります。その場合は、細いドライバーなどを使って押し込むと作業がしやすいです。
キャップ式で、キャップが露出していないもののときは、硬貨を使ってキャップの網目にひっかけるとひねりやすいです。素手で取りづらい細かい部品があれば、ペンチを使いましょう。すべて外し終わったら、新しい先端を取り付けます。
取り付けるときは、先ほどの逆の手順で取り付けが可能です。これで交換が完了になります。
■交換しても水漏れが直らない原因
せっかく蛇口の先端を交換しても、水漏れが直らないこともあります。単水栓やハンドル混合水栓の場合なら、コマパッキンが劣化しているでしょう。
シングルレバー混合水栓の場合、バルブカートリッジの劣化が考えられ、サーモスタット混合水栓の場合、切り替え開閉バルブの劣化が原因と思われます。
ものによっては、内部部品を交換すれば水漏れが改善する可能性があります。もし、蛇口の先端を交換しても水漏れが直らないときには、内部部品の交換を検討してみてください。
まとめ
蛇口本体を交換するなら少し手間がかかる作業になりますが、先端だけならそこまで難しい作業ではありません。業者に依頼すると出張費などかかってしまいますが、自分で交換すればかかるのは部品代のみです。ぜひ、簡単なものは自分で交換してみましょう。
注意点としては、無理に修理をしないことです。無理矢理取り付けるなどして部品が破損すれば、より厄介な事態になりえません。そうなれば、余計に出費がかさむ恐れがあります。蛇口の状態によっても修理内容が変わってきますので、慎重に見極めましょう。
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