水のコラム
いまさら聞けないトイレの掃除の基本!どのくらいの頻度でどう行えばいい?
サニタリースペースの中でも汚れや臭いが目立つトイレは、お手入れを怠ると詰まりや水漏れなどのトラブルを起こすとてもデリケートな場所です。さまざまな掃除グッズが販売されていますが、正しい手入れの方法がいまいち分からず己流の方法でお掃除をされている方は多いのではないでしょうか。
家族構成や生活のスタイルで汚れの溜まり具合は変わってきますが、理想は毎日の1分の掃除と週に一度の10分のお手入れというペースです。いまさら人に聞けない正しい掃除方法をおさらいして、清潔なトイレを保てるようにしましょう。
トイレの汚れはどんな種類があるの?
一番悩んでいる方が多い汚れは尿飛びでしょう。立って用を足すと床や壁に尿が飛び散り臭いや雑菌の繁殖の原因になります。便座に座って排尿している場合でも、便器の淵裏や便座の裏やウォシュレットの裏に尿は飛び散っています。
すぐに拭き取れば問題ないですが、そのまま放置すると、尿の水分が蒸発しカルシウム成分のみが尿石となりこびりつくのです。尿石は悪臭の原因になるだけでなく、埃を付着し巨大化する可能性があります。また、湿度が高い個室のトイレではカビにも要注意です。窓のサッシや蛇口周り、また普段開けることがないタンクの中に黒カビが潜んでいることが多いのです。
また、タンク周りや蛇口のバーには、水滴を放置したためできる水垢がこびりついていることもあります。そして、これらが混合して便器の淵に付着し時間が経過すると、いわゆるさぼったリングと言われる黒ずみ汚れになります。このように、トイレはさまざまな汚れや臭いがはびこりやすいため、こまめな手入れは必須なのです。
毎日の簡単お手入れ
トイレ掃除用の中性洗剤とブラシを用意します。掃除の基本は上から下へ、汚れが少ないところから多いところへという順番なので、まずは便器の周りと便座の上を中性洗剤で拭き取ります。その後便座裏を拭き、最後はトイレの淵裏に洗剤をかけてブラシで見えない汚れをこすり取りましょう。こうすることで、尿飛びによる悪臭をある程度抑えることが可能です。
定期的に行う丁寧なお手入れ
便器の周りだけでなく、アンモニア成分は壁や天井にも頒布していることをご存じですか?便器周りの掃除だけでは散らばった、目に見えない雑菌や臭いの元を取り去ることはできません。最低でも週に1回は壁や天井や床やドアをトイレ用のお掃除シートで拭き取ってください。
床のクッションフロアを拭いても汚れやべたつきが残っている時には、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤で拭き掃除をしてください。洗面所に40℃から60℃のお湯を溜め、オキシクリーンを溶かし、雑巾を浸けます。掃除機やドライシートで埃を取り除いた後のクッションフロアや壁を絞った雑巾で拭き取ってください。オキシクリーンはアルカリ性なので、皮脂汚れなどのべたつきにはとても効果的なのです。使用した雑巾は洗面台の水に再度浸けこむことで除菌できます。
また、尿石や水垢が石灰化してしまったものを発見していた場合、クエン酸水をスプレーして時間をおいてから拭き取ってください。水垢や尿石はアルカリ性ですので、反対の性質を持つクエン酸水を使用すると汚れが中和されます。
クエン酸スプレーは便器内の黒ずみにも効果的です。汚れの気になるところにスプレーして、トイレットペーパーでスプレーした箇所にピタッと密着させて、15分ほど馴染ませてからトイレットペーパーごと流し、その後トイレブラシで擦り洗いをします。
それでも黒カビが残っている場合は、塩素系漂白剤をかけて密着させてから流してください。漂白作用だけでなく除菌効果も期待できますが、塩素系漂白剤は色素を破壊するほどの強い作用があるため、衣服につくと脱色を起こします。直接皮膚に触れると肌荒れを起こす危険があり、他の薬剤と混ざると有毒な物質を発生させるリスクもあるため、使用する際はエプロンと手袋の着用をし、しっかりと換気を行った上で十分な注意を払ってください。
月に一度のタンクのお手入れ
トイレのタンクなんて開けたことがない、という方は多いと思いますが、高湿度で雑菌が繁殖しやすいタンクは月に一度はお手入れを行ってほしい場所です。まず、止水栓をマイナスドライバーで回したら、タンクの蓋を開けて、内部の水をすべて流して空っぽの状態にします。その後汚れが目立つ場所にトイレ用の中性洗剤もしくは重曹水のスプレーを塗布し、スポンジや使い古しの歯ブラシを使用して優しく汚れを擦り落とします。
トイレのタンクには、給水や排水を行うためのバルブやチェーンなど大切な部品がたくさんありますので、強い刺激を与えて破損させないように注意を払ってください。毎回取り出すのは面倒だ、という方にはタンク内の水に溶かすだけでお掃除を行う、タンク専用の洗浄剤がおすすめです。洗浄剤をタンク内に入れて2時間ほど時間を置き流すだけという、何とも簡単な方法ですが、タンクの蓋裏や水が張っていない場所の汚れは落とせないので、細かいところはきちんとご自身の手で手入れをされてください。
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