水のコラム
おうちの水回りは細菌の温床!発生原因や掃除のコツを徹底解説
水回りというのは家の中でも掃除が大変な場所のひとつです。また目に見える汚れだけでなく、細菌が繁殖しやすい場所でもあります。
そこで今回は水回りの細菌の発生原因や、掃除をするときのコツを紹介します。水回りを気持ちよく使うためにも、ぜひチェックしてみてください。
水回りに細菌が繁殖するのはなぜ?
一般的に細菌は温度が10〜60度、湿度が50%以上の場所で繁殖します。キッチン・お風呂・トイレ・洗面台は温度が10〜60度に当てはまるうえ、湿度が50%以上あり、細菌の繁殖にはかなり適した場所です。
また繁殖するのには栄養が必要なのですが、洗剤カスや食べ物のカス、排泄物の汚れなどがある水回りは、殺菌にとっては天国のような場所で、放っておくとどんどん繁殖します。
細菌は空気中の1立方メートルあたりに約80個存在しており、繁殖に最適な環境さえあればすぐに増えていきます。細菌の栄養となるものがある限り、水回りではどうしても細菌が繁殖してしまうのです。
水回りに発生する細菌の種類
水回りは細菌の温床ということがわかりましたが、水回りにはどんな細菌が繁殖するのでしょうか。代表的な3つの細菌を紹介します。
サルモネラ菌
キッチンやトイレに繁殖しやすい細菌の一つがサルモネラ菌です。サルモネラ菌は生の鶏肉など食品から繁殖しやすく、キッチンで調理した後しっかり掃除をしていなければそこに残り、どんどん繁殖してしまいます。
また何らかの形でサルモネラ菌に感染した人がいると、排泄物からトイレにもサルモネラ菌が広がります。便座だけでなく、トイレのレバーなども要注意です。
大腸菌
大腸菌というとトイレのイメージがあるかもしれませんが、お風呂やキッチンにも繁殖する細菌です。入浴した浴槽の湯に大腸菌が溜まってしまったり、キッチンで使用するスポンジやクロスに繁殖したりする例もあります。
ブドウ球菌
ブドウ球菌もキッチン・お風呂・トイレのどの場所でも発生してしまう細菌です。もともと人の常駐菌なので発生しやすく、清潔にしておかないとどんどん増殖してしまいます。
水回りの細菌発生を防ぐ掃除のコツ
細菌が繁殖しやすい環境である水回りで、細菌の発生を防ぐための方法を5つ紹介します。
水気をできるだけ取る
キッチンのシンクやお風呂の浴槽・洗い場、洗面台のボウルなど、乾いたタオルでさっと拭けば水気を取れます。お風呂の場合は、使用した後に乾燥機を付けるのも忘れないようにしましょう。キッチンに水切りカゴがある場合は毎晩ゴミを捨てる習慣をつけ、夜のうちに乾かすようにしておくと効果的です。
細菌の栄養分を放置しない
細菌は温度が10〜60度で湿度が50%以上の場所で繁殖しますが、栄養となるものがなければ繁殖しづらくなります。水回りで細菌の栄養となるのは、食品の残りカス、油汚れ、石鹸カス、人の垢、排泄物などです。これらをそのままにしておくと、それを養分として細菌がどんどん増えていきます。
キッチンではコンロの油汚れや、調理後の食品の残りカスを綺麗に掃除しましょう。またゴミ受けにゴミを放置していては、そのゴミを栄養として繁殖してしまいます。
お風呂では石鹸カスや、体を洗った後の垢が洗い場や壁に飛び散ってしまいます。目には見えなくても汚れが残っていますので、その日の最後にお風呂を使用したら、シャワーを使って壁や床の汚れを落としましょう。10度以下の水をかけるとより効果的です。
除菌スプレーを使用する
水回り全てに除菌スプレーをするのは手間もコストもかかってしまいますが、水回りの中でも一番細菌が繁殖しやすいキッチンは、使用後に除菌スプレーをしておくと効果的です。コンロ・天板・シンクにさっとスプレーを吹きかけましょう。
キッチンは水回りの中で細菌が一番繁殖しやすいうえに、直接口に入れるものを扱う場所でもあります。細菌は食中毒の原因となることもありますので、徹底的に除菌しましょう。
排水溝をこまめに掃除する
お風呂・キッチン・洗面台で一番汚れが溜まりやすいのは排水溝です。排水溝の掃除を少し怠っただけで、すぐに排水溝がヌルヌルし始めます。このヌメリこそ細菌です。排水溝の掃除が苦手に感じる人は、このヌメリが発生したときに掃除をしているのかもしれません。
しかし、毎日簡単でいいのでゴミを取り熱湯や冷水をかけておけば、ヌメリの発生を抑えられます。こまめに掃除する習慣をつけておきましょう。
トイレ掃除には使い捨ての用具を使う
大腸菌やサルモネラ菌の他にも緑膿菌やエンテロバクターなど、さまざまな細菌が発生しやすいトイレでは、便器だけでなく掃除用具にも気をつけましょう。トイレの空間の中で便器以外に細菌が発生しやすい場所として、トイレブラシがあります。便器の中を直接掃除するものですが、そのまま放置しているとそこに大量の細菌が発生してしまうのです。
最近は使い捨てタイプのブラシも増えています。便座やトイレ周りを拭くのも使い捨てシートがおすすめです。常に清潔な用具を使うことで細菌の繁殖を抑えられます。
細菌が発生しない環境作りをしよう
水回りは何もしないでいると、細菌が繁殖するのに絶好の環境です。しかし工夫次第で細菌が繁殖しづらい環境に変えられます。一度に大掃除するのは大変ですが、毎日こまめに掃除をする癖をつけておけば、簡単に細菌の発生を予防できます。
まずは今回紹介した方法を参考にして試してみてください。掃除をしていてご自身では直せない排水管のつまりなど、水回りの不具合を見つけた際は水道修理業者に修理を依頼することをおすすめします。
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