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水のコラム

トイレつまりをワイヤーブラシで解消できる?プロが教える正しい使い方と注意点

2025年02月27日 トイレのトラブル

トイレのつまりは、日常生活で突然発生する厄介なトラブルです。そんなとき、ホームセンターなどで手に入るワイヤーブラシを使って解消できないかと考える方も多いでしょう。しかし、正しい知識がないままワイヤーブラシを使用すると、トイレを損傷させたり、つまりを悪化させたりするリスクがあります。

この記事では、水道修理のプロの立場から、ワイヤーブラシの特徴や使用上の注意点、より安全な解消方法について詳しく解説します。トイレつまりで困ったときの対処法として、ぜひ参考にしてください。

目次 非表示

ワイヤーブラシについて知っておくべきこと

トイレつまりの解消にワイヤーブラシを使用する前に、この道具の特徴をしっかり理解しておくことが重要です。一見シンプルな道具に見えますが、適切な知識なく使用すると思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。

プロの水道修理業者の多くは、トイレつまりの解消にワイヤーブラシを使用しません。その理由と共に、ワイヤーブラシの基本的な情報を解説していきます。

ワイヤーブラシの構造

ワイヤーブラシは、大きく分けて3つの部分で構成されています。

ハンドル部分
  • ●持ち手として使用
  • ●回転させることでワイヤーを操作
  • ●素材は主にプラスチックや金属

 

ワイヤー部分
  • ●柔軟性のある金属製のワイヤー
  • ●排水管の曲がりに対応できる設計
  • ●長さは製品により1m~5m程度

 

ブラシ部分
  • ●先端に取り付けられた清掃用ブラシ
  • ●金属製コイルまたはプラスチック製ブラシ
  • ●製品により単体か複数連結か異なる

 

ワイヤーブラシの種類

市販のワイヤーブラシは、用途や価格帯によってさまざまな種類があります。

先端の形状による分類
  • ●金属製コイルタイプ:頑固な汚れやつまりに効果的だが、便器を傷つけるリスクが高い
  • ●プラスチック製ブラシタイプ:比較的安全だが、頑固なつまりには効果が低い
  • ●複合タイプ(3連ブラシ、5連ブラシなど):様々な詰まりに対応できるが、使用には慎重さが必要

 

ワイヤーの長さによる分類
  • ●短尺タイプ(1m未満):手元のつまりに使用
  • ●標準タイプ(1m~3m):一般家庭での使用に適している
  • ●長尺タイプ(3m以上):深部のつまりに対応できるが、操作が難しい

価格帯は1,500円~3,000円程度が一般的で、ホームセンターやネット通販で購入できます。

ワイヤーブラシの用途

ワイヤーブラシは本来、以下のような用途で使用される道具です。

一般的な使用目的
  • ●キッチンシンクの排水管清掃
  • ●洗面台の排水管の詰まり解消
  • ●お風呂場の排水口の清掃

 

使用に適さない場面
  • ●固形物が詰まったトイレの排水管
  • ●複雑な経路を持つ排水管
  • ●便器との接続部分の詰まり

 

プロが使用する業務用の電動式ワイヤーブラシ「トーラー」は、特別な訓練を受けた技術者が使用する専門機器です。一般の方の使用は、事故やトラブルの原因となる可能性が高いため、使用は避けましょう。

トイレつまりにワイヤーブラシを使う前に

トイレつまりの解消にワイヤーブラシを使用することは、一見手軽な解決方法に思えますが、実はさまざまなリスクが潜んでいます。プロの水道修理業者の多くがワイヤーブラシの使用を推奨していない理由には、明確な根拠があります。

便器を傷つけるリスク

ワイヤーブラシの先端は、金属製コイルやナイロン製の硬いブラシで作られています。この硬い素材が便器の内側に接触すると、表面に傷をつけてしまう可能性が極めて高いです。

特に金属製のワイヤーブラシは、便器の釉薬(うわぐすり)を傷つけやすく、一度傷がついてしまうと修復が困難です。傷ついた部分には汚れが付着しやすくなり、日々の清掃も困難になってしまいます。

傷による美観の低下だけでなく、便器の耐久性にも影響を与える可能性があります。結果として、本来の寿命よりも早いタイミングでの便器の取り替えが必要になるかもしれません。

つまりが悪化する可能性

ワイヤーブラシを使用すると、つまりの原因となっている物質を奥へ押し込んでしまうリスクがあります。当初は軽度だったつまりが、より深刻な状態に悪化する可能性が高いです。

特に水に溶けにくい異物の場合、奥へ押し込まれることで排水管の中でさらに固まり、より大きな塊となってしまうことがあります。このような状態になると、プロの修理業者でも解消に時間がかかり、結果的に修理費用が高額になってしまうのです。

また、ワイヤーブラシの先端部分が排水管の中で外れてしまい、新たなつまりの原因となることも考えられます。つまりの原因が増えることで、便器の取り外しなど、より大がかりな作業が必要になってしまいます。

修理費用が高額になるケース

ワイヤーブラシの不適切な使用により、トイレつまりの状況が悪化すると、修理費用が予想以上に高額になることがあります。以下のような場合、修理費用は大きく膨らむ可能性があることを覚えておきましょう。

便器の取り外しが必要な場合

通常の修理料金に加えて、便器の脱着費用(2万円前後)が必要になります。さらに、新しいパッキンや部品の交換が必要になることも少なくありません。

排水管の高圧洗浄が必要な場合

異物が排水管の奥までつまってしまった場合、高圧洗浄機での作業が必要です。基本料金に加えて高圧洗浄の追加料金(3万円前後)が発生します。

便器の交換が必要な場合

便器に深い傷がついてしまった場合、最悪の場合は便器の交換が必要です。便器の価格に取り付け工事費用などを含めると、10万円以上の出費となる可能性があります。

このように、安易なワイヤーブラシの使用は、予期せぬ高額修理につながりかねません。つまりを発見したら、まずは安全な方法での解消を試み、難しい場合は早めにプロの業者に相談することをお勧めします。

ワイヤーブラシが効果を発揮する場面

ワイヤーブラシの使用には様々なリスクがありますが、状況によっては効果を発揮する場合もあります。使用する際は必ず慎重に行い、少しでも抵抗を感じたら無理せず作業を中止することが重要です。

少量のトイレットペーパーのつまり

少量のトイレットペーパーによる軽度のつまりは、ワイヤーブラシが比較的効果を発揮しやすいです。ただし、使用する際は以下の点に注意しましょう。

効果が期待できる状況
  • ●つまりの場所が便器の手前で確認できる
  • ●トイレットペーパーが水を含んでふやけている
  • ●水の流れが若干遅くなった程度

 

使用時の注意点

プラスチック製のブラシを使用し、優しく回転させながら作業を行います。金属製のコイルタイプは便器を傷つける可能性が高いため避けましょう。

排泄物によるつまり

排泄物によるつまりの場合、お湯や洗剤などの使用を先に試すことをお勧めします。それでも解消しない場合は、以下の条件を満たす場合に限り、ワイヤーブラシの使用を検討してください。

使用可能な条件
  • ●つまりの位置が便器の手前にある
  • ●水がゆっくりと流れている状態
  • ●異物の混入がない

つまりが便器の奥にある場合や、水が全く流れない状態での使用は避けてください。

水に溶けやすい異物によるつまり

トイレに流せるお掃除シートなど水に溶けやすい異物によるつまりの場合、状況によってワイヤーブラシが有効な場合があります。

対処可能な異物の例
  • ●水に溶けるトイレ用お掃除シート
  • ●溶解性の高い紙類
  • ●自然分解される製品

これらの場合でも、まずはお湯を使用した解消方法を試すことをお勧めします。お湯での解消が難しい場合に補助的な手段としてワイヤーブラシを使用することで、より安全に作業を行えます。

使用すべきでない状況
  • ●硬い異物が混入している疑いがある
  • ●大量の異物による完全なつまり
  • ●排水管で異常な音がする

このような場合は、無理にワイヤーブラシを使用せず、専門業者への相談をお勧めします。

トイレつまりを安全に解消する正しい方法

トイレつまりの解消には、ワイヤーブラシよりも安全で効果的な方法があります。家庭でも簡単に試せる解消方法と、道具を購入できるホームセンターをご紹介します。

お湯

お湯を使用した解消方法は、最も安全で手軽な方法の一つです。熱湯は便器を傷める可能性があるため、45℃~60℃程度のお湯を使用しましょう。

使用手順
  1. 1.便器内の水位が高い場合は、バケツなどで適度な水位まで汲み出します
  2. 2.お湯を高い位置からゆっくりと注ぎます
  3. 3.1時間程度放置して様子を見ます
  4. 4.水位が下がっていれば、「小」で水を流して確認します

 

ラバーカップ

通称「スッポン」と呼ばれるラバーカップは、トイレつまりの解消に効果的な道具です。便器を傷つける心配がなく、適切に使用すれば高い効果が期待できます。

使用手順
  1. 1.便器周りにビニールシートを敷いて養生する
  2. 2.ラバーカップを排水口にしっかり密着させる
  3. 3.ゆっくり押し込んでから勢いよく引く動作を繰り返す
  4. 4.水の流れが改善されたらバケツの水で流す

 

真空式パイプクリーナー

ラバーカップよりも強力な吸引力を持つ道具です。特に、比較的奥の方でつまっている場合に効果を発揮します。

使用手順
  1. 1.周囲の養生を十分に行う
  2. 2.本体をしっかりと押し付ける
  3. 3.ハンドルをゆっくり引き上げる
  4. 4.つまりが解消されるまで繰り返す

 

名古屋近郊でおすすめのホームセンター

トイレつまりの解消に必要な道具は、近くのホームセンターで購入できます。特におすすめしたい名古屋市内の3店舗をご紹介します。

カインズ名古屋堀田店

住所:愛知県名古屋市瑞穂区新開町24番55号

営業時間:資材館

8:30〜20:00

広々とした店内で、トイレ用品の品揃えが豊富。スタッフの知識も充実しています。

DCM21 名古屋城北店

住所:愛知県名古屋市北区浪打町1丁目51番地

営業時間:7:00〜20:00

早朝から営業しており、急なトラブル時も安心。水回り用品の品揃えが特に充実しています。

スーパービバホーム 名古屋南店

住所:愛知県名古屋市南区豊田5丁目21-1

営業時間:資材館 6:30~21:00

プロ向け商品も多く取り扱っており、専門的なアドバイスも受けられます。

これらのホームセンターでは、ラバーカップや真空式パイプクリーナーなど、トイレつまりの解消に必要な道具を購入できます。店舗によって在庫状況が異なる場合もあるため、電話で事前に確認してから出かけましょう。

こんなときは水道業者に

トイレつまりの解消は、状況によっては専門業者への依頼が賢明な選択となります。自力での解消が難しい症状と、信頼できる水道業者について説明します。

自分で解消できない症状

以下のような状況では、無理に自己解決を試みず、早めに専門業者に相談してください。

水位が下がらない

トイレットペーパーや排泄物による通常のつまりであれば、時間とともに少しずつ水位が下がっていきます。水位が全く下がらない場合は、固形物による深刻なつまりの可能性があります。

異物がつまっている

スマートフォンやおもちゃなどの固形物がつまっている場合は、便器の取り外しが必要になることがあります。無理な対処は便器を破損させる恐れがあるため、専門業者による作業が必要です。

複数箇所で症状が出ている

複数の排水口で同時につまりや逆流が発生している場合は、建物の配管に問題がある可能性があります。このような場合は、専門的な診断と対処が必要です。

トイレつまりのトラブルは「なごや水道職人」へ

トイレつまりでお困りの際は、名古屋市内および愛知県内で地域密着の水道修理業者「なごや水道職人」がサポートいたします。

24時間365日の受付対応

深夜や休日のトラブルでも、年中無休で受付対応いたします。お客様の緊急事態に、最短30分~1時間で現場に駆けつけます。

明確な料金体系

作業前に詳細な見積もりを提示し、お客様の同意を得てから作業を開始します。追加料金などの心配もありません。

豊富な支払い方法

現金だけでなく、クレジットカード、銀行振込み、QRコード決済、コンビニ支払いなど、お客様のご都合に合わせた支払い方法をお選びいただけます。

水道局指定工事店の信頼性

「なごや水道職人」は水道局から認定を受けた指定工事店です。熟練の技術者が、最新の技術と専門知識で適切な修理を行います。

トイレつまりでお困りの際は、無理な自己解決は避け、ぜひ「なごや水道職人」にご相談ください。24時間365日、お電話での受付ご相談を承っております。

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