水のコラム
シンク(排水口)に落ちた食べ物の対処法
食事を作っているとシンク(排水口)に食べ物が落ちてしまうことがあります。形状によっては放置している方も多いのではないでしょうか。
「大きな固形物でなければ問題ないだろう」と考えるのは危険です。どのような形状であっても、食べ物が落ちると多くのトラブルを引き起こす可能性があり、最悪の場合、分解洗浄しなければならないケースもあります。このような場合はどのような対処法があるのでしょうか。
シンク(排水口)に食べ物が落ちたらどうなってしまう?
食べ物がシンク(排水口)に落ちると、サイズや形によってはつまりの原因になります。ここではトラブルの詳細について解説します。
落としたまま放置すると思いがけないトラブルにつながることも
シンク(排水口)に食べ物が落ちた場合は、すみやかに取り出すのが望ましいです。なぜなら人の体内などと違い、自然に分解されるわけではないからです。
落下物のサイズや形状に関係なく、シンク(排水口)にはさまざまな食材カスや油汚れが知らず知らずのうちに蓄積しています。そのうえに食べ物を落としてしまうと、つまりの原因につながります。中でも特につまりやすいのが「排水トラップ」と呼ばれるパーツです。
この排水トラップの中に食べ物が落ちてしまうとキッチンそのものが使えなくなります。どれだけ小さいサイズの食べ物であっても、落ちたと気付いたときはすぐに確認し、取り出すよう意識しましょう。
食べ物はこまめに取り除くことが大切
食べ物が落ちた場合はこまめに取り除くことが何より大切です。「サイズの小さい物だから」と落ちたことを放置してしまえば、食べ物カスと合わせて蓄積し、つまりや分解洗浄をしなければならないなどの大事につながります。
また、小さいお子様がいるご家庭であれば、知らず知らずのうちにおもちゃなどを落としている可能性もあります。シンク(排水口)は定期的な清掃を心がけたり、点検などを取り入れたりすることで、大きなトラブルを未然に防げるでしょう。
シンク(排水口)の奥に食べ物が落ちてしまったときの対処法
では、シンク(排水口)の奥に食べ物が落ちてしまったときの対処法について見ていきましょう。具体的な方法を把握しておくことで、大きなトラブルを未然に防ぎ、自分で解決できるようになります。主な方法としては以下の4つです。
ラバーカップで食べ物を「吸い上げる」
食べ物をシンク(排水口)に落としてしまい、手では取り出しにくい場合は「ラバーカップ」を活用しましょう。
ドラッグストアやホームセンターなどで販売しているので、すぐに入手しやすいです。使い方は事前に排水口周りを片付け、ごみ受けや排水トラップなどを取り外し、配管が見える状態にします。
ゴム状になっているパーツを、落下した排水口部分に当て、ラバーカップが隠れるくらいまで水を張りましょう。ラバーカップを押したり引いたりして吸引を繰り返したら、一気に引いてください。そうすることで、つまりの原因となっていた食べ物や食材カスを除去できます。
ワイヤーブラシで「掻き出す
ワイヤーブラシを活用する方法も効果的です。ワイヤーブラシもホームセンターで購入できるため、水回りのつまりをスムーズに解消させたい方は一つ用意しておくとよいでしょう。
ワイヤーブラシの使い方はラバーカップ同様、シンク周りを片付け、各パーツを取り外します。配管にワイヤーブラシを入れ、つまりの手応えを感じたら慎重に差し込んでいきましょう。
ワイヤーブラシを回転させたり上下に動かしたりしてつまりの原因となる食べ物を削り取る、または掻き出すよう動かしてください。ワイヤーブラシを取り出して、小さくなった食べ物や食材カスを取り出して完了です。
パイプクリーナーで汚れそのものを「溶かして流す 」
特別な洗剤を使って食べ物を溶かして流す方法もよいでしょう。お風呂やトイレのつまりに活躍する「パイプクリーナー」もシンク(排水口)の詰まりに効果的です。
パイプクリーナーの主成分は「水酸化ナトリウム」と「次亜塩素酸ナトリウム」 でできています。食べ物の中でも肉を落としてしまった場合は「次亜塩素酸ナトリウム」を主成分としたパイプクリーナーを選びましょう。
また、油汚れには「水酸化ナトリウム」を主成分としたパイプクリーナーが効果的であるものの、2種類を混ぜて使うのは危険なので注意してください。排水管に大きな固形物を落とした場合は「水酸化ナトリウム」の濃度が「1%以上」あるものを選ぶことで、つまりが改善しやすくなります。
排水パイプを取り外し「分解洗浄」
小さなお子様がいて「パイプクリーナー」の使用は避けたいと考える場合や、この機会にこれまでの汚れを一掃したいと考える方は排水パイプを取り外して分解洗浄するとよいでしょう。
分解洗浄を行う場合は排水トラップを取り外す必要があります排水トラップ部分には水が溜まっているため、バケツなどを下に用意し、新聞紙などで水が飛び散らないように養生すると安心です。
排水パイプを分解する場合は、ナットを取り外す必要もあるため、事前にモンキーレンチなどを用意しておくとスムーズに分解洗浄できます。
シンク(排水口)による食べ物以外のつまりの原因
シンク(排水口)には食べ物以外が原因でつまりを引き起こすケースもあります。食材カス・油汚れ・アクセサリーなどの小物が原因でつまりを引き起こしている場合は、以下の方法を試してみてください。
食材カス
食材の皮や種など、細かな食材カスが原因でつまりを引き起こしている場合は、排水口部分にアプローチする方法が効果的です。
食材カスなどの固形物に有効な「次亜塩素酸ナトリウム」タイプのパイプクリーナーやラバーカップ、ワイヤーブラシなどを使うことで排水口をきれいにできます。定期的につまりを繰り返すようであれば、パイプクリーナーを使ってつまりの原因を除去したあとは、定期的に排水トラップやゴミ受けなどの清掃を心がけるとよいでしょう。
スープや炒め物などの油汚れ
ラーメンのスープやカレーの残りなどをそのまま排水口に流している場合もつまりの原因になります。これらは油が主成分です。
そのため排水口に直接流してしまうと、冷えた油が排水口にこびりつき、固形物となってつまりを引き起こす可能性があります。油汚れが原因だと考えられる場合は「水酸化ナトリウム」を主成分としたパイプクリーナーが効果的です。特に水酸化ナトリウム濃度が高い1%以上のものを選ぶとより早くつまりを改善できるでしょう。
アクセサリーなどの小物
イヤリングやピアスなどのアクセサリーのほか、小さなお子様が知らず知らずのうちにシンク(排水口)におもちゃや小物などを落としてしまうこともあるでしょう。
このように固形物を落としてしまった場合はパイプクリーナーなどの使用は避けてください。明らかに小物が落ちてしまったと確認できる場合は、水道業者に依頼し、排水管の交換作業を行ってもらうことが望ましいです。
プロの業者を依頼した方がよいケース
アクセサリーや小さなお子様が誤って落としてしまったおもちゃなどはパイプクリーナーなどの方法では改善できない可能性が高いです。
固形物を誤って落としたことが明確であれば、速やかに水道業者に相談するのが望ましいでしょう。自力で解決させようとした場合、排水管の故障などにもつながる可能性があるため、大きなトラブルを招くケースも少なくありません。「どうしよう?」と不安を抱える場合は最寄りの水道業者に相談や無料見積もりなどを検討しましょう。
まとめ
本記事ではシンク(排水口)に食べ物を落とした場合の各種トラブルの可能性と対処法についてご紹介しました。放置した場合のトラブルを把握すると、食べ物が落ちた場合は速やかに取り出したいと思いますよね。
万が一つまりが生じた場合は、記事内で紹介した対処法を取り入れるとよいでしょう。なお、分解洗浄や落とした固形物などについて不安がある方は、最寄りの水道業者に相談するのが望ましいといえるでしょう。
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